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森将軍塚 古墳クラフト展2024

古墳クラフト展2024
https://sites.google.com/view/kofunmorimori/

4月14日(日) 9:00~16:00

 出店作家♪ 

夢真芽
Salon patora
ブラスト倶楽部
zi:ba
+いろつち
Mon chouchou
lake gypsies
コリカンチャ工房
u-k-a

 飲食・フード♪

シフォンケーキ工房ふわり
弥生農園


バーナーワークの世界 2024

  • 場所:北澤美術館
  • 開催期間:2024-04-13〜2024-05-26
  • お問い合わせ:0266586000

バーナーの炎でガラスを熔かして成形するバーナーワーク。
北澤美術館で12回目を迎える本展では、
現在活躍中の作家4名の作品をご紹介します。

色彩豊かなとんぼ玉、神秘的な雰囲気のマーブルやオブジェ、
モダンなアクセサリーや照明器具など、
作家の個性が光る多彩な作品をお楽しみください。

■出品作家
秋田泰宏 城下鮎子 宮野美樹 矢野容子

■作家在廊日(バーナーワーク実演予定)
4月13日(土)、28日(日)
5月3日(金・祝)、4日(土)、5日(日)
※在廊作家の詳細は北澤美術館ホームページでご確認ください。

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■開催情報
会期:2024年4月13日(土)~5月26日(日)
開館時間:9:00~18:00 ※最終入館は17:30まで

入館料:大人1000円/中学生500円/小学生以下無料
    団体(8名以上)各入館料より100円引
※この入館料で北澤美術館のすべての展示室をご覧になれます。

■会場
北澤美術館 1F・多目的ギャラリー
〒392-0027 長野県諏訪市湖岸通り1-13-28
0266-58-6000
https://kitazawa-museum.or.jp


北斎と感情

  • 場所:北斎館
  • 開催期間:2024-04-06〜2024-06-09
  • お問い合わせ:026-247-5206

それが悲劇であれ喜劇であれ、登場人物の感情の起伏は物語の大切な魅力の一つでしょう。江戸の人々が楽しんだ物語も例外ではなく、北斎が手掛けた版本の挿絵には、様々な感情を見つけることができます。

北斎は、40代半ば頃から読本挿絵の分野で活躍します。曲亭馬琴や柳亭種彦といった戯作者とタッグを組んで世に送り出した読本作品は、江戸の人々の心をつかみ人気を得ました。

北斎の挿絵が人々を引きつけたわけは、緻密な描写や、大胆な構図などいくつかの理由が考えられますが、そのうちのひとつに感情表現の面白さがあるのではないでしょうか。ある物語の登場人物は悲しみに暮れて涙を流し、また別の物語では、大金を前に大喜びする人物も。こうした豊かな感情表現は、読者を物語の世界へ引き込み大いに魅了したことでしょう。

本展覧会では、北斎の版本挿絵を中心に登場人物の感情表現に焦点を当てます。泣いたり驚いたり喜んだり、登場人物の様々な感情の表現をお楽しみください。


レイモンペイネ 風邪のひき方 展

  • 場所:ペイネ美術館
  • 開催期間:2024-03-16〜2024-07-02
  • お問い合わせ:0267-46-6161

かつてフランスで「風邪のひき方」という変わった名前のカレンダーが配布されていました。こんな行いをしていると風邪を引くよ!というメッセージが描かれていて、ペイネが担当した3つのカレンダーはユーモア溢れる作品集のように作られています。今回の展覧会では1953年と1967年に制作された2つの作品を中心にご覧いただきます。

日 時:2024年3月16日(土) ~ 7月2日(火) 9:00 - 17:00 ※7/3休館
会 場:重要文化財 アントニン・レーモンド夏の家
料 金:大人1100円 小中学生500円(軽井沢タリアセン入園料含む)

ペイネ美術館
長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉217軽井沢タリアセン内 電話0267-46-6161
http://http://www.karuizawataliesin.com/


「山笑う~春から初夏にかけての花たち~」

深沢紅子野の花美術館では、3月16日から6月17日まで、春季展「山笑う〜春から初夏にかけての花たち〜」を開催いたします。深沢紅子が早春から初夏にかけての野の花を描いた水彩画作品を中心に、油彩も含めて約40点を紹介します。夫・深沢省三の浅間山などを描いた作品も展示します。
深沢紅子は、長い画業人生を通じて、「華やかなものより落ちついたもの」を愛し、軽井沢や山中湖、岩手の土地にひっそりと咲く様々な野の花を描き続けました。軽井沢においては、軽井沢高原に咲くマツムシソウやフシグロセンノウなど多くの野の花を愛し、描きました。
深沢紅子は、1903(明治36)年、岩手県盛岡市に生まれました。16歳の時に上京し、女子美術学校(現・女子美術大学)日本画科に入学、のちに洋画科に転科し、岡田三郎助から西洋画を学びました。1923(大正12)年に同郷の画家・深沢省三と結婚。紅子は一水会、女流画家協会などで活躍し、5人の子どもを育てながら、90歳で亡くなるまで創作活動を続けました。
なお、深沢紅子野の花美術館の建物は、1911(明治44)年に旧軽井沢・本通りに軽井沢郵便局として建てられた建物です。深沢紅子は軽井沢で夏を過ごしている間、郵便物を出しにこの建物を度々訪れました。1996(平成8)年に現在地に移築され、2008(平成20)年に国登録有形文化財に登録されています。
深沢紅子とも縁の深い歴史的建造物において、深沢紅子の抒情性あふれる作品世界にふれて、春の訪れをどうぞ感じて下さい。


<美術館の建物>
1911年(明治44)に軽井沢郵便局として旧軽井沢に建てられ、長年、使用されてきた歴史的建造物を移築復元しました。国登録有形文化財に登録。1996(平成8)年、現在地に移築された際、外壁の色は新築当時のミントグリーンに復元されました。


画像:深沢紅子「ワスレナグサ」 水彩 1991年 (軽井沢・深沢紅子野の花美術館蔵)


【休館日・入館料】
会期中無休
開館時間:9:00~17:00
入館料:大人600円 小中学生300円 


【アクセス】
JR北陸新幹線・しなの鉄道「軽井沢駅」下車、タクシー約10分、または、しなの鉄道「中軽井沢駅」下車、タクシー約7分
上信越自動車道・碓氷軽井沢ICより車で約15分
<急行塩沢湖線>「軽井沢駅北口バスターミナル④番」→「塩沢湖」下車(有料420円)、徒歩5分
<町内循環バス東・南廻り線>通年「軽井沢駅北口バスターミナル①番」→「塩沢湖」下車(有料100円)、徒歩5分


深沢紅子野の花美術館
長野県北佐久郡軽井沢町長倉217 軽井沢タリアセン内(※軽井沢タリアセンに入園しなくても直接入館できます。)
電話0267―45―3662
FAX0267―45―6466
http://taliesin@karuizawataliesin.com


林清登切手コレクション展

林清登切手コレクションは、1871年(明治4)から1989年(平成元)年に発行された1900点以上にも及ぶ切手を中心とする郵便関連資料です。収集家 林清登氏のご遺族より1994年(平成6)に当館に寄贈されました。日本郵便切手、中国郵便切手、韓国郵便切手を中心に年賀状や暑中見舞い、記念はがきなども含み、長年に渡り、数多く収集された貴重なコレクションです。
日本での切手の発行は、イギリスで世界最初の郵便切手が誕生してから31年後の、1871年に始まりました。それまで民間の飛脚屋に委ねられていた郵便業務が官営の新式郵便制度に切り替えられ、この機会に初めて4種の郵便切手が発行されました。それ以降、明治、大正、昭和の各時代の世相の様子をあらわす数多くの切手が発行されてきました。
本展では、これらの切手や郵便関連発行物を時系列で展示します。モチーフや色合いの美しさとともに、時代ごとに特有の役割など、多くの見どころのあるコレクションをお楽しみください。

会期:3月7日(木)~5月12日(日)※会期中、一部作品の入れ替えがあります
(前半:3月7日(木)~4月9日(火)、後半:4月11日(木)~5月12日(日))
開館時間:10:00~18:00

休館日:3月13日、21日、27日、4月3日、10日、17日、24日、5月7日、8日

入館料:一般370円(260円)、小・中学生160円(110円)
※( )は10名以上の団体料金
※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です


服部一郎コレクション近現代絵画展 画材を観る

服部一郎コレクションの作品を「画材」に注目して紹介する。制作に使われた紙やカンヴァスなどの支持体や、水彩・油彩などの描画材の違いによる表現の違いが味わえる。


道具と飾りにみる煎茶のたのしみ

コレクションより、煎茶が流行した幕末から明治中期の煎茶会に注目した展覧会。風雅な魅力あふれる煎茶の世界が楽しめる。初公開作品多数。


建築史家 藤森照信 講演会「村野藤吾と八ヶ岳美術館」(没後40年建築展「建築家 村野藤吾と八ヶ岳美術館」関連イベント)

~連続建築講演会~(没後40年建築展「建築家 村野藤吾と八ヶ岳美術館」関連イベント)
建築史家 藤森照信 講演会「村野藤吾と八ヶ岳美術館」

長野県諏訪地域出身で日本を代表する近代建築史家として活躍する藤森照信氏による講演会を開催いたします。村野藤吾が設計した空間と八ヶ岳美術館の特質、そのルーツについて幅広い建築史の視点から位置づけ、没後50年の未来へ向けて、その意義について語ります。
 
 講 師:藤森照信(建築史家/江戸東京博物館館長)
 日 時:4月29日(月・祝)13:30~15:00
 要予約(定員60名程度)
 入館料のみでご参加いただける講座です。

ご予約は八ヶ岳美術館までお電話またはメールにて
 お名前・参加人数・当日ご連絡の取れるお電話番号・お住まいの自治体名を添えてお申込みください。
 (※なお当館は公共交通の便が著しく悪いためバスでお越しの際には事前にダイヤを確認することをお勧めします)

   八ヶ岳美術館(原村歴史民俗資料館)
   TEL/FAX:0266-74-2701
  info@yatsubi.com
 〒391-0115 長野県諏訪郡原村17217-1611


没後40年建築展「建築家 村野藤吾と八ヶ岳美術館」

 八ヶ岳美術館では、施設建築を設計した建築家 村野藤吾(1891-1984)の没後40年を迎えることから、特別企画展を開催いたします。
 村野藤吾は佐賀県東松浦郡満島村(現・唐津市)に生まれ、早稲田大学を卒業後、渡辺節建築事務所をへて1929 年に村野建築事務所を開設し、数々の名建築を手がけた日本を代表する建築家です。生涯でおもに5つの博物館・美術館・展示施設に携わり、村野建築の代表作となっています。戦後の1953 年にフジカワ画廊を手掛け、1970 年には最初の美術館である兵庫県立近代美術館(現・兵庫県立美術館 原田の森ギャラリー)を設計しました。1975 年の小諸市立小山敬三美術館に続き、1979年に八ヶ岳美術館が竣工されました。のちの1983 年には谷村美術館が竣工されています。
 このたびは八ヶ岳美術館の模型や設計図、写真などの建築資料を中心に、村野の手掛けた美術館や展示施設について、図面や模型などの資料から紹介します。新たに石田雄琉氏による八ヶ岳美術館の模型を制作展示、松川元希氏が建築を3Dデジタルデータ化して会場に3D映像を投影します。これまでに訪れた来館者や施工担当者の撮影した写真も展示し、八ヶ岳美術館の建設当初の姿をあらゆる角度からご覧いただけます。
 会期中には、第一線で活躍する建築家や研究者による連続建築講演会を開催し、没後40
年をへた村野藤吾建築について理解を深めてゆきます。

  展覧会名称:没後40年建築展「建築家 村野藤吾と八ヶ岳美術館」
  会 期:2024年4月1日(月)~6月2日(日)
  主 催:八ヶ岳美術館、原村、原村教育委員会

関連イベント
■連続建築講演会
1. 講演会「村野藤吾と八ヶ岳美術館」
 村野藤吾が設計した展示空間と八ヶ岳美術館の特質、そのルーツについて幅広い建
築史の視点から位置づけ、没後50年の未来へ向けて、その意義について語ります。
     講 師:藤森照信(建築史家/江戸東京博物館館長)
     日 時:4月29日(月・祝)13:30~15:00
2. 講演会「村野藤吾 建築と思想」
 村野藤吾の建築空間や八ヶ岳美術館に影響を与えた作品や設計を支えた思想につい
て村野ののこした言葉や描いたスケッチなどを織り交ぜ具体的に紹介しながら村野の
建築思考の歩みを概観し、八ヶ岳美術館の歴史的な位置について語ります。
     講 師:松隈洋(近代建築史・村野藤吾研究/神奈川大学建築学科教授)
     日 時:5月11日(土) 13:30~15:00
3. 村野藤吾を語る「家族からみた村野藤吾」
 村野藤吾のご遺族が村野先生の思い出を語ります。
     日 時:6月2日(日)10:30~11:30(10:30~1時間程度)
     語り人:村野藤吾の孫 藤田 早穂子氏
                竹中 聡子氏
  ※各回とも要予約(定員60人程度)
   入館料のみでご参加いただける講座です。

■八ヶ岳美術館建築ツアー 
  4月28日(日)13:30~15:00
  5月26日(日)10:00~11:30
     講 師:小泉悦夫(当館館長)
  ※各回とも要予約(定員40名程度)
   入館料のみでご参加いただける講座です。
  

【お問い合わせ・お申込み】
 お電話またはメールにてお申込みください。
 八ヶ岳美術館 原村歴史民俗資料館
 TEL/FAX 0266-74-2701 
 E-mail:info@yatsubi.com
 〒391-0115 長野県諏訪郡原村17217-1611


春季企画展「―池上秀畝生誕150年記念展― 秀畝の画業」

日本画家池上秀畝が誕生して今年で150年を迎えます。近代日本画壇の重鎮として活躍した池上秀畝の作品を多くの方にご覧いただき、秀畝の魅力を改めて感じていただけるよう、長野県立美術館、長野県伊那文化会館、練馬区立美術館、信州高遠美術館、伊那市立高遠町歴史博物館の5館共同開催という形で池上秀畝生誕150年記念の展覧会を開催します。
伊那市立高遠町歴史博物館では、秀畝の祖父休柳、父秀花の作品も紹介し、秀畝の画家としての素地にふれながら、ふるさと高遠をはじめとする全国各地の知人との交流や日常の訓練として行った写生・臨写、古典の研究、作品制作のアイデアを集めるために各地を旅行して取材しながら描いたスケッチについても紹介します。とにかく絵を描くことが好きで、若いころは基礎を疎かにせず、アイデアを集めるために徐々に遠方へも旅行しながら新しい日本画を追究した姿を感じていただけたら幸いです。その上で共同開催している各館へおでかけいただけたらなお幸いです。

会 期:2024年2月23日(金・祝)~6月16日(日)
 ※会期中展示替えあり
休館日:2/26、3/4・11・18・21、4/22・30、
    5/7・8・13・20・27、6/3・10
主 催:伊那市教育委員会、伊那市立高遠町歴史博物館
協 力:信州高遠美術館、伊那市立高遠町図書館、伊那市創造館、
    伊那市立伊那小学校ほか
入館料:一般 400円(20名以上の団体は1名あたり300円)
 ※小中学生、高校生、養護学校生徒及び18歳未満の方は無料
 ※身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳
  をお持ちの方とその付き添いの方1名は入館料免除
 ※共同開催している館の池上秀畝生誕150年記念展入場券(半券)
  の提示により入館料が100円引きとなります。
記念事業:伊那市内にある4館(長野県伊那文化会館、信州高遠美術館、
     伊那市創造館、伊那市立高遠町歴史博物館)では、
     企画展に合わせて秀畝カードを配布します。
     すべて集めた方には長野県立美術館の入館券の引換券を贈呈します。


「軽井沢の文豪たちに逢いにゆく」

明治期から昭和期に至るまでの軽井沢ゆかりの文学者約50 人の、軽井沢を舞台に描いた詩・小説・随筆・戯曲、俳句、短歌等を、著作、原稿、書簡、初出紙誌、絵画、遺愛の品等の館収蔵資料約 200 点で総合的に紹介します。豊饒な軽井沢文学を一望できます。
☆紹介している文学者:有島武郎、正宗白鳥、室生犀星、芥川龍之介、北原白秋、川端康成、堀辰雄、立原道造、野上弥生子、岸田國士、芹沢光治良、中村真一郎、福永武彦、遠藤周作、辻邦生、北杜夫、加賀乙彦ほか。

写真:室生犀星、軽井沢の別荘にて (1950年、幅北光撮影)


軽井沢高原文庫 
THE LITERARY MUSEUM OF KARUIZAWA
開館時間:9:00~17:00
休館日:会期中無休
料金:大人(高校生以上)800円、小中学生400円 
(入館料には堀辰雄1412番山荘、有島武郎別荘「浄月庵」、野上弥生子書斎の見学も含まれています。) 
長野県北佐久郡軽井沢町長倉202-3 TEL0267-45-1175 Fax.0267-45-6626
http://kogenbunko.jp  〒389-0111

□交通:JR北陸新幹線・軽井沢駅、または、しなの鉄道・中軽井沢駅下車、タクシー約8分
上信越自動車道・碓氷軽井沢.I.C.より車で15分。
※会期中、次のバスが運行いたしますのでご利用ください。
〈急行塩沢湖線〉通年「軽井沢駅北口バスターミナル④番」→「塩沢湖」下車(有料420円)
〈町内循環バス(東・南廻り線)〉通年「軽井沢駅北口バスターミナル①番」→「塩沢湖」下車(有料100円)


バーナデット・ワッツ所蔵絵本原画展

おかげさまで2024年4月に、当館は開館30周年を迎えます。その記念すべき年の始めの企画展として1月26日(金)~4月8日(月)の期間「豊福まきこ『おくりもの』絵本原画展」、「江口みつおき 詩画集『風の伝言』原画展」、「バーナデット・ワッツ所蔵絵本原画展」の3タイトルを同時展示として開催致します。

「バーナデット・ワッツ所蔵絵本原画展」では、イギリスの絵本作家バーナデット・ワッツが描いた『マッチ売りの少女』や、『くつやのマルチン』(トルストイ民話、西村書店版)、クリスマスにちなんだお話など、1980年代初版本を中心にした優しく繊細な作品を展示します。

特に、バーナデット・ワッツが描いたアンデルセン童話の絵本『マッチ売りの少女』は、1883年にドイツとイギリスで出版されました。ブルーの色調が美しく幻想的に描かれたこの作品は、残念ながら日本語の翻訳本は出版されていません。

では、なぜ森のおうちに原画があるのでしょう。
「絵本美術館 森のおうち」は、1994年に、名誉館長・酒井倫子の「児童文化の世界を通じて多くの人々と心豊かに集いあい、交流しあい、未来に私たちの夢をつないでゆきたい」という願いで開館しました。

木造の温かさを活かした建物は、酒井の弟が建築したものです。
戦後の混乱を苦労しながら生き抜いた姉弟です。
姉の美術館への夢が実現するとなった頃に、この原画が手に入る機会が巡ってきた際、弟が「僕が買っておこう」と決断。
オープニング展では『マッチ売りの少女』の絵が印刷されたリーフレットを見て、涙を流さんばかりに「姉貴よ、マッチ売りの少女は、なぜ死んだ?これからはこういう悲しい子は出してはいけないんだ!」と言ったとのことです。

姉・酒井は「自分の夢を姉と共に実現した弟の、本当にやさしい心からの言葉であったように思われます。全世界の子どもたちが仕合わせに冬をすごすことができますようにとの祈りもあるのです」とこの原画を大切に、館を運営してきました。

生活費のために原画を売らざるをえなかったワッツ、世界の子どもたちに想いを馳せて所蔵する当館。アンデルセン童話の魅力だけでなく、様々な想いが込められた原画です。


【展示作品】

『マッチ売りの少女』アンデルセン/作(イギリス・ドイツ版のみ)
『くつやのマルチン』トルストイ民話
『こまったクリスマス』R.ジョンソン/文
『リサの小さなともだち』ジョック・カール/作
『つぐみひげの王さま』グリム童話 (以上4作、西村書店)

※すべて抜粋


江口みつおき 詩画集『風の伝言』原画展

おかげさまで2024年4月に、当館は開館30周年を迎えます。その記念すべき年の始めの企画展として1月26日(金)~4月8日(月)の期間「豊福まきこ『おくりもの』絵本原画展」、「江口みつおき 詩画集『風の伝言』原画展」、「バーナデット・ワッツ所蔵絵本原画展」の3タイトルを同時展示として開催致します。

「江口みつおき 詩画集『風の伝言』原画展」では、医師として診療の傍ら油彩画や絵本を制作してきた江口みつおき(塩尻市出身)が、「絵画と言葉で紡ぐ大人の絵本」として発刊した新刊詩画集『風の伝言』に掲載の絵画作品を中心に、これまで出版した絵本表紙原画も加えて展示します。


【展示作品】

『風の伝言』江口みつおき/文・絵(銀の鈴社)※抜粋 25点
2008年~2021年制作を中心とした絵画作品32点にそれぞれの想いをつづった詩をつけた。

『チーコのくれた宝物』
『おそとであそんだ日』
『ふしぎな国のおともだち』、
『変身ミーちゃんとおともだち』※各表紙+1点ずつ

(すべて、銀の鈴社)


豊福まきこ『おくりもの』絵本原画展

おかげさまで2024年4月に、当館は開館30周年を迎えます。その記念すべき年の始めの企画展として1月26日(金)~4月8日(月)の期間「豊福まきこ『おくりもの』絵本原画展」、「江口みつおき 詩画集『風の伝言』原画展」、「バーナデット・ワッツ所蔵絵本原画展」の3タイトルを同時展示として開催致します。

「豊福まきこ『おくりもの』絵本原画展」では、人気急上昇中の絵本作家・豊福まきこ/作・絵の絵本『おくりもの』の原画を全点、読める形で展示します。

『おくりもの』は、豊福まきこさんの絵本『わすれもの』、『おどりたいの』に続く3作目です。

小さなハリネズミくんが葛藤の末、森の仲間たちと心を通わせ、美しい景色を作り出す心温まる物語です。特に最後のシーンは春を待ちわびる季節に、ぜひご覧頂きたい1枚です。


【絵本の内容】
春です。ながい冬のあいだ眠っていたハリネズミくんが目をさましました。「おはよう。よく ねむれたかい?」と、森の動物たちが、おたがいにハグする時も、みんなで持ちよったおやつを食べる時もハリネズミくんだけ、ちょっと遠くにいました。ハリがみんなにささってしまうのです。クマさんがなぐさめてくれたことで、ハリネズミくんは「ぼくの ハリにも できることが あるのかな…?」と考えて、ハリでみんなにマフラーをプレゼントしました。すると、クマさんはみんなと相談して、ハリネズミくんにおれいで何をプレゼントしたと思ますか?


【展示作品】
『おくりもの』豊福 まきこ/作・絵(BL出版)全19点


2024年春夏展「ヨーロッパのおもちゃ工房」(前期)

当館は、主にヨーロッパで作られたおもちゃを幅広く展示する博物館です。収蔵品の中心となるのが、ドイツ・エルツ地方のおもちゃの町、ザイフェンで作られたものです。例えばパイプ人形の制作で知られるKWOやメルテンなど、エルツ地方には多くのおもちゃの工房があります。ドイツ以外にも、スイスのおもちゃメーカー・ネフ社の知育玩具やデンマークのガラス工房・ホルムガードのガラス製品のおもちゃがあります。
 本展では、ヨーロッパで作られているおもちゃを工房・メーカーごとに展示します。それぞれのおもちゃの特徴やこだわりなども合わせて紹介します。おもちゃとともに、その裏にある制作者の技術や想いを楽しんでいただけたら幸いです。

ネフ社の積み木・メルテンのパイプ人形・KWOのパイプ人形 他/Naef、Merten、KWO 他


2024年春展「マザーグースを楽しむ」

「ロンドン橋落ちた」などで知られる「マザーグース」は、イギリスで古くから親しまれる伝承童謡です。イギリスの人々は、マザーグースを聞いて育ち、英語の発音やリズム、ユーモアなどを学びます。
さらにマザーグースは、新聞のような身近なメディアや、小説作品にも見られます。代表的なものがルイス・キャロル作『不思議の国のアリス』や『鏡の国のアリス』です。本作には、マザーグースをモチーフとした登場人物や場面が登場します。
多様な解釈ができるマザーグースの不可思議な内容は、多くの芸術家の想像力を促してきました。本展では、近現代のイギリスの絵本作品を中心に、マザーグースとそのイラストをご紹介します。絵本ごとの画家の個性を感じながら、マザーグースの面白さに浸っていただけたら幸いです。

ランドルフ・コールデコット画『ヘイ・ディドルディドルとねんねんころりよ Hey Diddle Diddle and Baby Bunting』(1882年頃)


冬季企画展「ひらかれた果亭美術文庫」

2023年冬季企画展 
ひらかれた果亭美術文庫

会期◎2023年12月23日(土)〜 2024年4月7日(日)
開館時間◎9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日◎ 木曜日
入館料◎大人500円/小中生300円

 かつての平穏尋常小学校(現・山ノ内町東小学校)と平穏村役場に隣接する場所に果亭美術文庫がありました。現在、建物はその姿を留めてはいませんが、守るべき芸術の保管庫としての意識は引き継がれ、平成5年(1993年)には児玉 果亭にまつわる約770点もの膨大な資料、作品群が山ノ内町指定有形文化財として登録・保存されることが決定しました。
 このたび開催する「ひらかれた果亭美術文庫 展」では、これまでまとまった作品群・資料群として表舞台へと登場する機会が非常に稀であった果亭美術文庫から、目録に登録され、展示に耐えうる状態に修復された軸物を中心に約50点を展示します。中には、果亭一世一代の大傑作と称され、本水寺のために描かれた『十六羅漢図』(現物は消失)の粉本16点を一挙に公開するなど、貴重な品をご覧いただく機会にしたいと考えます。山ノ内町が誇る郷土ゆかりの南画家 児玉果亭の存在、現代まで残されるかけがえのない作品群、資料群の一端に触れることで、あらためて親しんでいただきたいと考えます。


2024年所蔵品展「至宝の名品-学芸員のイチオシ 長野県民がみた幕末から現代-」

  • 場所:長野県立歴史館
  • 開催期間:2024-03-23〜2024-06-16
  • お問い合わせ:総合情報課 026ー274ー3991

 所蔵品展として、主に幕末以降の近現代に関する史資料に焦点をあて、当館所蔵の逸品を一堂に紹介します。学芸員イチオシポイントに着目し、じっくりご覧ください。
 写真:岩波其残 農耕図(部分)(当館蔵)


貌&象 SILVA MATER ―森は母― 木下五郎彫鍛金展

安曇野市豊科近代美術館では「貌&象 SILVA MATER ―森は母― 木下五郎彫鍛金展」を開催します。信州の山々に魅せられた工芸作家・木下五郎(1945-)は、1968年に駒ヶ根市に工房を構えて以来、目の前の大自然と向き合いながら作品を制作してきました。銅やアルミ、金箔などを用いて、伝統的な彫鍛金技法でレリーフを形成、金属特有の錆を施し、森羅万象の世界を表現しています。テーマは常に、大地に強く根を張り、逞(たくま)しく命を生み出す母なる森です。大胆な構図の中に、繊細な描写で深い森や樹々の根、風や光などが「かたち」として出現し、美しく、時に厳しい自然界の刻々と移ろう情景を画面に投影します。
本展では日展初入選作の他、日展と日本現代工芸美術展の出品作品をつなげた全長約10メートルのパノラマ型の大作など約60点を展示します。生命のエネルギー溢れる金属芸術の世界をご堪能下さい。


安曇野市豊科近代美術館 春の特別展
『貌&象 SILVA MATER ―森は母― 木下五郎彫鍛金展』
会 期:2024年5月1日(水)~6月2日(日)
休館日:2024年5月7日(火)、13日(月)、20日(月)、27日(月)
時 間:午前9時~午後5時(入館受付は午後4時半まで)
会 場:安曇野市豊科近代美術館 2階展示室全室
主 催:安曇野市豊科近代美術館 公益財団法人 安曇野文化財団
料 金:一般700(600)円、大学生 500(400)円 ※( )は20名以上の団体
高校生以下無料、障がい者手帳をお持ちの方と介助者1名無料

画像:木下五郎《霄壌之器―貌―》2023年


バーナーワークの世界 2024

  • 場所:北澤美術館
  • 開催期間:2024-04-13〜2024-05-26
  • お問い合わせ:0266586000

バーナーの炎でガラスを熔かして成形するバーナーワーク。
北澤美術館で12回目を迎える本展では、
現在活躍中の作家4名の作品をご紹介します。

色彩豊かなとんぼ玉、神秘的な雰囲気のマーブルやオブジェ、
モダンなアクセサリーや照明器具など、
作家の個性が光る多彩な作品をお楽しみください。

■出品作家
秋田泰宏 城下鮎子 宮野美樹 矢野容子

■作家在廊日(バーナーワーク実演予定)
4月13日(土)、28日(日)
5月3日(金・祝)、4日(土)、5日(日)
※在廊作家の詳細は北澤美術館ホームページでご確認ください。

===============================================
■開催情報
会期:2024年4月13日(土)~5月26日(日)
開館時間:9:00~18:00 ※最終入館は17:30まで

入館料:大人1000円/中学生500円/小学生以下無料
    団体(8名以上)各入館料より100円引
※この入館料で北澤美術館のすべての展示室をご覧になれます。

■会場
北澤美術館 1F・多目的ギャラリー
〒392-0027 長野県諏訪市湖岸通り1-13-28
0266-58-6000
https://kitazawa-museum.or.jp


北斎と感情

  • 場所:北斎館
  • 開催期間:2024-04-06〜2024-06-09
  • お問い合わせ:026-247-5206

それが悲劇であれ喜劇であれ、登場人物の感情の起伏は物語の大切な魅力の一つでしょう。江戸の人々が楽しんだ物語も例外ではなく、北斎が手掛けた版本の挿絵には、様々な感情を見つけることができます。

北斎は、40代半ば頃から読本挿絵の分野で活躍します。曲亭馬琴や柳亭種彦といった戯作者とタッグを組んで世に送り出した読本作品は、江戸の人々の心をつかみ人気を得ました。

北斎の挿絵が人々を引きつけたわけは、緻密な描写や、大胆な構図などいくつかの理由が考えられますが、そのうちのひとつに感情表現の面白さがあるのではないでしょうか。ある物語の登場人物は悲しみに暮れて涙を流し、また別の物語では、大金を前に大喜びする人物も。こうした豊かな感情表現は、読者を物語の世界へ引き込み大いに魅了したことでしょう。

本展覧会では、北斎の版本挿絵を中心に登場人物の感情表現に焦点を当てます。泣いたり驚いたり喜んだり、登場人物の様々な感情の表現をお楽しみください。


レイモンペイネ 風邪のひき方 展

  • 場所:ペイネ美術館
  • 開催期間:2024-03-16〜2024-07-02
  • お問い合わせ:0267-46-6161

かつてフランスで「風邪のひき方」という変わった名前のカレンダーが配布されていました。こんな行いをしていると風邪を引くよ!というメッセージが描かれていて、ペイネが担当した3つのカレンダーはユーモア溢れる作品集のように作られています。今回の展覧会では1953年と1967年に制作された2つの作品を中心にご覧いただきます。

日 時:2024年3月16日(土) ~ 7月2日(火) 9:00 - 17:00 ※7/3休館
会 場:重要文化財 アントニン・レーモンド夏の家
料 金:大人1100円 小中学生500円(軽井沢タリアセン入園料含む)

ペイネ美術館
長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉217軽井沢タリアセン内 電話0267-46-6161
http://http://www.karuizawataliesin.com/


「山笑う~春から初夏にかけての花たち~」

深沢紅子野の花美術館では、3月16日から6月17日まで、春季展「山笑う〜春から初夏にかけての花たち〜」を開催いたします。深沢紅子が早春から初夏にかけての野の花を描いた水彩画作品を中心に、油彩も含めて約40点を紹介します。夫・深沢省三の浅間山などを描いた作品も展示します。
深沢紅子は、長い画業人生を通じて、「華やかなものより落ちついたもの」を愛し、軽井沢や山中湖、岩手の土地にひっそりと咲く様々な野の花を描き続けました。軽井沢においては、軽井沢高原に咲くマツムシソウやフシグロセンノウなど多くの野の花を愛し、描きました。
深沢紅子は、1903(明治36)年、岩手県盛岡市に生まれました。16歳の時に上京し、女子美術学校(現・女子美術大学)日本画科に入学、のちに洋画科に転科し、岡田三郎助から西洋画を学びました。1923(大正12)年に同郷の画家・深沢省三と結婚。紅子は一水会、女流画家協会などで活躍し、5人の子どもを育てながら、90歳で亡くなるまで創作活動を続けました。
なお、深沢紅子野の花美術館の建物は、1911(明治44)年に旧軽井沢・本通りに軽井沢郵便局として建てられた建物です。深沢紅子は軽井沢で夏を過ごしている間、郵便物を出しにこの建物を度々訪れました。1996(平成8)年に現在地に移築され、2008(平成20)年に国登録有形文化財に登録されています。
深沢紅子とも縁の深い歴史的建造物において、深沢紅子の抒情性あふれる作品世界にふれて、春の訪れをどうぞ感じて下さい。


<美術館の建物>
1911年(明治44)に軽井沢郵便局として旧軽井沢に建てられ、長年、使用されてきた歴史的建造物を移築復元しました。国登録有形文化財に登録。1996(平成8)年、現在地に移築された際、外壁の色は新築当時のミントグリーンに復元されました。


画像:深沢紅子「ワスレナグサ」 水彩 1991年 (軽井沢・深沢紅子野の花美術館蔵)


【休館日・入館料】
会期中無休
開館時間:9:00~17:00
入館料:大人600円 小中学生300円 


【アクセス】
JR北陸新幹線・しなの鉄道「軽井沢駅」下車、タクシー約10分、または、しなの鉄道「中軽井沢駅」下車、タクシー約7分
上信越自動車道・碓氷軽井沢ICより車で約15分
<急行塩沢湖線>「軽井沢駅北口バスターミナル④番」→「塩沢湖」下車(有料420円)、徒歩5分
<町内循環バス東・南廻り線>通年「軽井沢駅北口バスターミナル①番」→「塩沢湖」下車(有料100円)、徒歩5分


深沢紅子野の花美術館
長野県北佐久郡軽井沢町長倉217 軽井沢タリアセン内(※軽井沢タリアセンに入園しなくても直接入館できます。)
電話0267―45―3662
FAX0267―45―6466
http://taliesin@karuizawataliesin.com


林清登切手コレクション展

林清登切手コレクションは、1871年(明治4)から1989年(平成元)年に発行された1900点以上にも及ぶ切手を中心とする郵便関連資料です。収集家 林清登氏のご遺族より1994年(平成6)に当館に寄贈されました。日本郵便切手、中国郵便切手、韓国郵便切手を中心に年賀状や暑中見舞い、記念はがきなども含み、長年に渡り、数多く収集された貴重なコレクションです。
日本での切手の発行は、イギリスで世界最初の郵便切手が誕生してから31年後の、1871年に始まりました。それまで民間の飛脚屋に委ねられていた郵便業務が官営の新式郵便制度に切り替えられ、この機会に初めて4種の郵便切手が発行されました。それ以降、明治、大正、昭和の各時代の世相の様子をあらわす数多くの切手が発行されてきました。
本展では、これらの切手や郵便関連発行物を時系列で展示します。モチーフや色合いの美しさとともに、時代ごとに特有の役割など、多くの見どころのあるコレクションをお楽しみください。

会期:3月7日(木)~5月12日(日)※会期中、一部作品の入れ替えがあります
(前半:3月7日(木)~4月9日(火)、後半:4月11日(木)~5月12日(日))
開館時間:10:00~18:00

休館日:3月13日、21日、27日、4月3日、10日、17日、24日、5月7日、8日

入館料:一般370円(260円)、小・中学生160円(110円)
※( )は10名以上の団体料金
※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です


服部一郎コレクション近現代絵画展 画材を観る

服部一郎コレクションの作品を「画材」に注目して紹介する。制作に使われた紙やカンヴァスなどの支持体や、水彩・油彩などの描画材の違いによる表現の違いが味わえる。


道具と飾りにみる煎茶のたのしみ

コレクションより、煎茶が流行した幕末から明治中期の煎茶会に注目した展覧会。風雅な魅力あふれる煎茶の世界が楽しめる。初公開作品多数。


没後40年建築展「建築家 村野藤吾と八ヶ岳美術館」

 八ヶ岳美術館では、施設建築を設計した建築家 村野藤吾(1891-1984)の没後40年を迎えることから、特別企画展を開催いたします。
 村野藤吾は佐賀県東松浦郡満島村(現・唐津市)に生まれ、早稲田大学を卒業後、渡辺節建築事務所をへて1929 年に村野建築事務所を開設し、数々の名建築を手がけた日本を代表する建築家です。生涯でおもに5つの博物館・美術館・展示施設に携わり、村野建築の代表作となっています。戦後の1953 年にフジカワ画廊を手掛け、1970 年には最初の美術館である兵庫県立近代美術館(現・兵庫県立美術館 原田の森ギャラリー)を設計しました。1975 年の小諸市立小山敬三美術館に続き、1979年に八ヶ岳美術館が竣工されました。のちの1983 年には谷村美術館が竣工されています。
 このたびは八ヶ岳美術館の模型や設計図、写真などの建築資料を中心に、村野の手掛けた美術館や展示施設について、図面や模型などの資料から紹介します。新たに石田雄琉氏による八ヶ岳美術館の模型を制作展示、松川元希氏が建築を3Dデジタルデータ化して会場に3D映像を投影します。これまでに訪れた来館者や施工担当者の撮影した写真も展示し、八ヶ岳美術館の建設当初の姿をあらゆる角度からご覧いただけます。
 会期中には、第一線で活躍する建築家や研究者による連続建築講演会を開催し、没後40
年をへた村野藤吾建築について理解を深めてゆきます。

  展覧会名称:没後40年建築展「建築家 村野藤吾と八ヶ岳美術館」
  会 期:2024年4月1日(月)~6月2日(日)
  主 催:八ヶ岳美術館、原村、原村教育委員会

関連イベント
■連続建築講演会
1. 講演会「村野藤吾と八ヶ岳美術館」
 村野藤吾が設計した展示空間と八ヶ岳美術館の特質、そのルーツについて幅広い建
築史の視点から位置づけ、没後50年の未来へ向けて、その意義について語ります。
     講 師:藤森照信(建築史家/江戸東京博物館館長)
     日 時:4月29日(月・祝)13:30~15:00
2. 講演会「村野藤吾 建築と思想」
 村野藤吾の建築空間や八ヶ岳美術館に影響を与えた作品や設計を支えた思想につい
て村野ののこした言葉や描いたスケッチなどを織り交ぜ具体的に紹介しながら村野の
建築思考の歩みを概観し、八ヶ岳美術館の歴史的な位置について語ります。
     講 師:松隈洋(近代建築史・村野藤吾研究/神奈川大学建築学科教授)
     日 時:5月11日(土) 13:30~15:00
3. 村野藤吾を語る「家族からみた村野藤吾」
 村野藤吾のご遺族が村野先生の思い出を語ります。
     日 時:6月2日(日)10:30~11:30(10:30~1時間程度)
     語り人:村野藤吾の孫 藤田 早穂子氏
                竹中 聡子氏
  ※各回とも要予約(定員60人程度)
   入館料のみでご参加いただける講座です。

■八ヶ岳美術館建築ツアー 
  4月28日(日)13:30~15:00
  5月26日(日)10:00~11:30
     講 師:小泉悦夫(当館館長)
  ※各回とも要予約(定員40名程度)
   入館料のみでご参加いただける講座です。
  

【お問い合わせ・お申込み】
 お電話またはメールにてお申込みください。
 八ヶ岳美術館 原村歴史民俗資料館
 TEL/FAX 0266-74-2701 
 E-mail:info@yatsubi.com
 〒391-0115 長野県諏訪郡原村17217-1611


春季企画展「―池上秀畝生誕150年記念展― 秀畝の画業」

日本画家池上秀畝が誕生して今年で150年を迎えます。近代日本画壇の重鎮として活躍した池上秀畝の作品を多くの方にご覧いただき、秀畝の魅力を改めて感じていただけるよう、長野県立美術館、長野県伊那文化会館、練馬区立美術館、信州高遠美術館、伊那市立高遠町歴史博物館の5館共同開催という形で池上秀畝生誕150年記念の展覧会を開催します。
伊那市立高遠町歴史博物館では、秀畝の祖父休柳、父秀花の作品も紹介し、秀畝の画家としての素地にふれながら、ふるさと高遠をはじめとする全国各地の知人との交流や日常の訓練として行った写生・臨写、古典の研究、作品制作のアイデアを集めるために各地を旅行して取材しながら描いたスケッチについても紹介します。とにかく絵を描くことが好きで、若いころは基礎を疎かにせず、アイデアを集めるために徐々に遠方へも旅行しながら新しい日本画を追究した姿を感じていただけたら幸いです。その上で共同開催している各館へおでかけいただけたらなお幸いです。

会 期:2024年2月23日(金・祝)~6月16日(日)
 ※会期中展示替えあり
休館日:2/26、3/4・11・18・21、4/22・30、
    5/7・8・13・20・27、6/3・10
主 催:伊那市教育委員会、伊那市立高遠町歴史博物館
協 力:信州高遠美術館、伊那市立高遠町図書館、伊那市創造館、
    伊那市立伊那小学校ほか
入館料:一般 400円(20名以上の団体は1名あたり300円)
 ※小中学生、高校生、養護学校生徒及び18歳未満の方は無料
 ※身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳
  をお持ちの方とその付き添いの方1名は入館料免除
 ※共同開催している館の池上秀畝生誕150年記念展入場券(半券)
  の提示により入館料が100円引きとなります。
記念事業:伊那市内にある4館(長野県伊那文化会館、信州高遠美術館、
     伊那市創造館、伊那市立高遠町歴史博物館)では、
     企画展に合わせて秀畝カードを配布します。
     すべて集めた方には長野県立美術館の入館券の引換券を贈呈します。


2024年春夏展「ヨーロッパのおもちゃ工房」(前期)

当館は、主にヨーロッパで作られたおもちゃを幅広く展示する博物館です。収蔵品の中心となるのが、ドイツ・エルツ地方のおもちゃの町、ザイフェンで作られたものです。例えばパイプ人形の制作で知られるKWOやメルテンなど、エルツ地方には多くのおもちゃの工房があります。ドイツ以外にも、スイスのおもちゃメーカー・ネフ社の知育玩具やデンマークのガラス工房・ホルムガードのガラス製品のおもちゃがあります。
 本展では、ヨーロッパで作られているおもちゃを工房・メーカーごとに展示します。それぞれのおもちゃの特徴やこだわりなども合わせて紹介します。おもちゃとともに、その裏にある制作者の技術や想いを楽しんでいただけたら幸いです。

ネフ社の積み木・メルテンのパイプ人形・KWOのパイプ人形 他/Naef、Merten、KWO 他


2024年春展「マザーグースを楽しむ」

「ロンドン橋落ちた」などで知られる「マザーグース」は、イギリスで古くから親しまれる伝承童謡です。イギリスの人々は、マザーグースを聞いて育ち、英語の発音やリズム、ユーモアなどを学びます。
さらにマザーグースは、新聞のような身近なメディアや、小説作品にも見られます。代表的なものがルイス・キャロル作『不思議の国のアリス』や『鏡の国のアリス』です。本作には、マザーグースをモチーフとした登場人物や場面が登場します。
多様な解釈ができるマザーグースの不可思議な内容は、多くの芸術家の想像力を促してきました。本展では、近現代のイギリスの絵本作品を中心に、マザーグースとそのイラストをご紹介します。絵本ごとの画家の個性を感じながら、マザーグースの面白さに浸っていただけたら幸いです。

ランドルフ・コールデコット画『ヘイ・ディドルディドルとねんねんころりよ Hey Diddle Diddle and Baby Bunting』(1882年頃)


2024年所蔵品展「至宝の名品-学芸員のイチオシ 長野県民がみた幕末から現代-」

  • 場所:長野県立歴史館
  • 開催期間:2024-03-23〜2024-06-16
  • お問い合わせ:総合情報課 026ー274ー3991

 所蔵品展として、主に幕末以降の近現代に関する史資料に焦点をあて、当館所蔵の逸品を一堂に紹介します。学芸員イチオシポイントに着目し、じっくりご覧ください。
 写真:岩波其残 農耕図(部分)(当館蔵)


貌&象 SILVA MATER ―森は母― 木下五郎彫鍛金展

安曇野市豊科近代美術館では「貌&象 SILVA MATER ―森は母― 木下五郎彫鍛金展」を開催します。信州の山々に魅せられた工芸作家・木下五郎(1945-)は、1968年に駒ヶ根市に工房を構えて以来、目の前の大自然と向き合いながら作品を制作してきました。銅やアルミ、金箔などを用いて、伝統的な彫鍛金技法でレリーフを形成、金属特有の錆を施し、森羅万象の世界を表現しています。テーマは常に、大地に強く根を張り、逞(たくま)しく命を生み出す母なる森です。大胆な構図の中に、繊細な描写で深い森や樹々の根、風や光などが「かたち」として出現し、美しく、時に厳しい自然界の刻々と移ろう情景を画面に投影します。
本展では日展初入選作の他、日展と日本現代工芸美術展の出品作品をつなげた全長約10メートルのパノラマ型の大作など約60点を展示します。生命のエネルギー溢れる金属芸術の世界をご堪能下さい。


安曇野市豊科近代美術館 春の特別展
『貌&象 SILVA MATER ―森は母― 木下五郎彫鍛金展』
会 期:2024年5月1日(水)~6月2日(日)
休館日:2024年5月7日(火)、13日(月)、20日(月)、27日(月)
時 間:午前9時~午後5時(入館受付は午後4時半まで)
会 場:安曇野市豊科近代美術館 2階展示室全室
主 催:安曇野市豊科近代美術館 公益財団法人 安曇野文化財団
料 金:一般700(600)円、大学生 500(400)円 ※( )は20名以上の団体
高校生以下無料、障がい者手帳をお持ちの方と介助者1名無料

画像:木下五郎《霄壌之器―貌―》2023年


北斎と感情

  • 場所:北斎館
  • 開催期間:2024-04-06〜2024-06-09
  • お問い合わせ:026-247-5206

それが悲劇であれ喜劇であれ、登場人物の感情の起伏は物語の大切な魅力の一つでしょう。江戸の人々が楽しんだ物語も例外ではなく、北斎が手掛けた版本の挿絵には、様々な感情を見つけることができます。

北斎は、40代半ば頃から読本挿絵の分野で活躍します。曲亭馬琴や柳亭種彦といった戯作者とタッグを組んで世に送り出した読本作品は、江戸の人々の心をつかみ人気を得ました。

北斎の挿絵が人々を引きつけたわけは、緻密な描写や、大胆な構図などいくつかの理由が考えられますが、そのうちのひとつに感情表現の面白さがあるのではないでしょうか。ある物語の登場人物は悲しみに暮れて涙を流し、また別の物語では、大金を前に大喜びする人物も。こうした豊かな感情表現は、読者を物語の世界へ引き込み大いに魅了したことでしょう。

本展覧会では、北斎の版本挿絵を中心に登場人物の感情表現に焦点を当てます。泣いたり驚いたり喜んだり、登場人物の様々な感情の表現をお楽しみください。


レイモンペイネ 風邪のひき方 展

  • 場所:ペイネ美術館
  • 開催期間:2024-03-16〜2024-07-02
  • お問い合わせ:0267-46-6161

かつてフランスで「風邪のひき方」という変わった名前のカレンダーが配布されていました。こんな行いをしていると風邪を引くよ!というメッセージが描かれていて、ペイネが担当した3つのカレンダーはユーモア溢れる作品集のように作られています。今回の展覧会では1953年と1967年に制作された2つの作品を中心にご覧いただきます。

日 時:2024年3月16日(土) ~ 7月2日(火) 9:00 - 17:00 ※7/3休館
会 場:重要文化財 アントニン・レーモンド夏の家
料 金:大人1100円 小中学生500円(軽井沢タリアセン入園料含む)

ペイネ美術館
長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉217軽井沢タリアセン内 電話0267-46-6161
http://http://www.karuizawataliesin.com/


「山笑う~春から初夏にかけての花たち~」

深沢紅子野の花美術館では、3月16日から6月17日まで、春季展「山笑う〜春から初夏にかけての花たち〜」を開催いたします。深沢紅子が早春から初夏にかけての野の花を描いた水彩画作品を中心に、油彩も含めて約40点を紹介します。夫・深沢省三の浅間山などを描いた作品も展示します。
深沢紅子は、長い画業人生を通じて、「華やかなものより落ちついたもの」を愛し、軽井沢や山中湖、岩手の土地にひっそりと咲く様々な野の花を描き続けました。軽井沢においては、軽井沢高原に咲くマツムシソウやフシグロセンノウなど多くの野の花を愛し、描きました。
深沢紅子は、1903(明治36)年、岩手県盛岡市に生まれました。16歳の時に上京し、女子美術学校(現・女子美術大学)日本画科に入学、のちに洋画科に転科し、岡田三郎助から西洋画を学びました。1923(大正12)年に同郷の画家・深沢省三と結婚。紅子は一水会、女流画家協会などで活躍し、5人の子どもを育てながら、90歳で亡くなるまで創作活動を続けました。
なお、深沢紅子野の花美術館の建物は、1911(明治44)年に旧軽井沢・本通りに軽井沢郵便局として建てられた建物です。深沢紅子は軽井沢で夏を過ごしている間、郵便物を出しにこの建物を度々訪れました。1996(平成8)年に現在地に移築され、2008(平成20)年に国登録有形文化財に登録されています。
深沢紅子とも縁の深い歴史的建造物において、深沢紅子の抒情性あふれる作品世界にふれて、春の訪れをどうぞ感じて下さい。


<美術館の建物>
1911年(明治44)に軽井沢郵便局として旧軽井沢に建てられ、長年、使用されてきた歴史的建造物を移築復元しました。国登録有形文化財に登録。1996(平成8)年、現在地に移築された際、外壁の色は新築当時のミントグリーンに復元されました。


画像:深沢紅子「ワスレナグサ」 水彩 1991年 (軽井沢・深沢紅子野の花美術館蔵)


【休館日・入館料】
会期中無休
開館時間:9:00~17:00
入館料:大人600円 小中学生300円 


【アクセス】
JR北陸新幹線・しなの鉄道「軽井沢駅」下車、タクシー約10分、または、しなの鉄道「中軽井沢駅」下車、タクシー約7分
上信越自動車道・碓氷軽井沢ICより車で約15分
<急行塩沢湖線>「軽井沢駅北口バスターミナル④番」→「塩沢湖」下車(有料420円)、徒歩5分
<町内循環バス東・南廻り線>通年「軽井沢駅北口バスターミナル①番」→「塩沢湖」下車(有料100円)、徒歩5分


深沢紅子野の花美術館
長野県北佐久郡軽井沢町長倉217 軽井沢タリアセン内(※軽井沢タリアセンに入園しなくても直接入館できます。)
電話0267―45―3662
FAX0267―45―6466
http://taliesin@karuizawataliesin.com


服部一郎コレクション近現代絵画展 画材を観る

服部一郎コレクションの作品を「画材」に注目して紹介する。制作に使われた紙やカンヴァスなどの支持体や、水彩・油彩などの描画材の違いによる表現の違いが味わえる。


道具と飾りにみる煎茶のたのしみ

コレクションより、煎茶が流行した幕末から明治中期の煎茶会に注目した展覧会。風雅な魅力あふれる煎茶の世界が楽しめる。初公開作品多数。


没後40年建築展「建築家 村野藤吾と八ヶ岳美術館」

 八ヶ岳美術館では、施設建築を設計した建築家 村野藤吾(1891-1984)の没後40年を迎えることから、特別企画展を開催いたします。
 村野藤吾は佐賀県東松浦郡満島村(現・唐津市)に生まれ、早稲田大学を卒業後、渡辺節建築事務所をへて1929 年に村野建築事務所を開設し、数々の名建築を手がけた日本を代表する建築家です。生涯でおもに5つの博物館・美術館・展示施設に携わり、村野建築の代表作となっています。戦後の1953 年にフジカワ画廊を手掛け、1970 年には最初の美術館である兵庫県立近代美術館(現・兵庫県立美術館 原田の森ギャラリー)を設計しました。1975 年の小諸市立小山敬三美術館に続き、1979年に八ヶ岳美術館が竣工されました。のちの1983 年には谷村美術館が竣工されています。
 このたびは八ヶ岳美術館の模型や設計図、写真などの建築資料を中心に、村野の手掛けた美術館や展示施設について、図面や模型などの資料から紹介します。新たに石田雄琉氏による八ヶ岳美術館の模型を制作展示、松川元希氏が建築を3Dデジタルデータ化して会場に3D映像を投影します。これまでに訪れた来館者や施工担当者の撮影した写真も展示し、八ヶ岳美術館の建設当初の姿をあらゆる角度からご覧いただけます。
 会期中には、第一線で活躍する建築家や研究者による連続建築講演会を開催し、没後40
年をへた村野藤吾建築について理解を深めてゆきます。

  展覧会名称:没後40年建築展「建築家 村野藤吾と八ヶ岳美術館」
  会 期:2024年4月1日(月)~6月2日(日)
  主 催:八ヶ岳美術館、原村、原村教育委員会

関連イベント
■連続建築講演会
1. 講演会「村野藤吾と八ヶ岳美術館」
 村野藤吾が設計した展示空間と八ヶ岳美術館の特質、そのルーツについて幅広い建
築史の視点から位置づけ、没後50年の未来へ向けて、その意義について語ります。
     講 師:藤森照信(建築史家/江戸東京博物館館長)
     日 時:4月29日(月・祝)13:30~15:00
2. 講演会「村野藤吾 建築と思想」
 村野藤吾の建築空間や八ヶ岳美術館に影響を与えた作品や設計を支えた思想につい
て村野ののこした言葉や描いたスケッチなどを織り交ぜ具体的に紹介しながら村野の
建築思考の歩みを概観し、八ヶ岳美術館の歴史的な位置について語ります。
     講 師:松隈洋(近代建築史・村野藤吾研究/神奈川大学建築学科教授)
     日 時:5月11日(土) 13:30~15:00
3. 村野藤吾を語る「家族からみた村野藤吾」
 村野藤吾のご遺族が村野先生の思い出を語ります。
     日 時:6月2日(日)10:30~11:30(10:30~1時間程度)
     語り人:村野藤吾の孫 藤田 早穂子氏
                竹中 聡子氏
  ※各回とも要予約(定員60人程度)
   入館料のみでご参加いただける講座です。

■八ヶ岳美術館建築ツアー 
  4月28日(日)13:30~15:00
  5月26日(日)10:00~11:30
     講 師:小泉悦夫(当館館長)
  ※各回とも要予約(定員40名程度)
   入館料のみでご参加いただける講座です。
  

【お問い合わせ・お申込み】
 お電話またはメールにてお申込みください。
 八ヶ岳美術館 原村歴史民俗資料館
 TEL/FAX 0266-74-2701 
 E-mail:info@yatsubi.com
 〒391-0115 長野県諏訪郡原村17217-1611


春季企画展「―池上秀畝生誕150年記念展― 秀畝の画業」

日本画家池上秀畝が誕生して今年で150年を迎えます。近代日本画壇の重鎮として活躍した池上秀畝の作品を多くの方にご覧いただき、秀畝の魅力を改めて感じていただけるよう、長野県立美術館、長野県伊那文化会館、練馬区立美術館、信州高遠美術館、伊那市立高遠町歴史博物館の5館共同開催という形で池上秀畝生誕150年記念の展覧会を開催します。
伊那市立高遠町歴史博物館では、秀畝の祖父休柳、父秀花の作品も紹介し、秀畝の画家としての素地にふれながら、ふるさと高遠をはじめとする全国各地の知人との交流や日常の訓練として行った写生・臨写、古典の研究、作品制作のアイデアを集めるために各地を旅行して取材しながら描いたスケッチについても紹介します。とにかく絵を描くことが好きで、若いころは基礎を疎かにせず、アイデアを集めるために徐々に遠方へも旅行しながら新しい日本画を追究した姿を感じていただけたら幸いです。その上で共同開催している各館へおでかけいただけたらなお幸いです。

会 期:2024年2月23日(金・祝)~6月16日(日)
 ※会期中展示替えあり
休館日:2/26、3/4・11・18・21、4/22・30、
    5/7・8・13・20・27、6/3・10
主 催:伊那市教育委員会、伊那市立高遠町歴史博物館
協 力:信州高遠美術館、伊那市立高遠町図書館、伊那市創造館、
    伊那市立伊那小学校ほか
入館料:一般 400円(20名以上の団体は1名あたり300円)
 ※小中学生、高校生、養護学校生徒及び18歳未満の方は無料
 ※身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳
  をお持ちの方とその付き添いの方1名は入館料免除
 ※共同開催している館の池上秀畝生誕150年記念展入場券(半券)
  の提示により入館料が100円引きとなります。
記念事業:伊那市内にある4館(長野県伊那文化会館、信州高遠美術館、
     伊那市創造館、伊那市立高遠町歴史博物館)では、
     企画展に合わせて秀畝カードを配布します。
     すべて集めた方には長野県立美術館の入館券の引換券を贈呈します。


2024年春夏展「ヨーロッパのおもちゃ工房」(前期)

当館は、主にヨーロッパで作られたおもちゃを幅広く展示する博物館です。収蔵品の中心となるのが、ドイツ・エルツ地方のおもちゃの町、ザイフェンで作られたものです。例えばパイプ人形の制作で知られるKWOやメルテンなど、エルツ地方には多くのおもちゃの工房があります。ドイツ以外にも、スイスのおもちゃメーカー・ネフ社の知育玩具やデンマークのガラス工房・ホルムガードのガラス製品のおもちゃがあります。
 本展では、ヨーロッパで作られているおもちゃを工房・メーカーごとに展示します。それぞれのおもちゃの特徴やこだわりなども合わせて紹介します。おもちゃとともに、その裏にある制作者の技術や想いを楽しんでいただけたら幸いです。

ネフ社の積み木・メルテンのパイプ人形・KWOのパイプ人形 他/Naef、Merten、KWO 他


2024年春展「マザーグースを楽しむ」

「ロンドン橋落ちた」などで知られる「マザーグース」は、イギリスで古くから親しまれる伝承童謡です。イギリスの人々は、マザーグースを聞いて育ち、英語の発音やリズム、ユーモアなどを学びます。
さらにマザーグースは、新聞のような身近なメディアや、小説作品にも見られます。代表的なものがルイス・キャロル作『不思議の国のアリス』や『鏡の国のアリス』です。本作には、マザーグースをモチーフとした登場人物や場面が登場します。
多様な解釈ができるマザーグースの不可思議な内容は、多くの芸術家の想像力を促してきました。本展では、近現代のイギリスの絵本作品を中心に、マザーグースとそのイラストをご紹介します。絵本ごとの画家の個性を感じながら、マザーグースの面白さに浸っていただけたら幸いです。

ランドルフ・コールデコット画『ヘイ・ディドルディドルとねんねんころりよ Hey Diddle Diddle and Baby Bunting』(1882年頃)


2024年所蔵品展「至宝の名品-学芸員のイチオシ 長野県民がみた幕末から現代-」

  • 場所:長野県立歴史館
  • 開催期間:2024-03-23〜2024-06-16
  • お問い合わせ:総合情報課 026ー274ー3991

 所蔵品展として、主に幕末以降の近現代に関する史資料に焦点をあて、当館所蔵の逸品を一堂に紹介します。学芸員イチオシポイントに着目し、じっくりご覧ください。
 写真:岩波其残 農耕図(部分)(当館蔵)