高橋節郎 《星座煌煌》漆屏風
黒と金の幻想的な漆芸術の世界
高橋節郎(1914~2007)は、南安曇郡北穂高村(現安曇野市)生まれ。現代工芸美術界を代表する漆芸術家【うるしげいじゅつか】です。東京芸術大学教授、現代工芸美術家協会理事長、日展常務理事などを歴任。漆芸の世界を新たな世界へと開拓した功績が認められ、1997年には文化勲章を受章しています。
節郎は、伝統的な沈金【ちんきん】技法をもとに、「鎗金【そうきん】」という手法で、黒と金を基調にした現代的で独自な漆芸術の世界を創り出しました。この節郎の漆屏風【うるしびょうぶ】、漆パネル、漆立体などの漆作品のほか、故郷安曇野の風景をえがいた墨彩画、下絵、スケッチなどを展示しています。
旧高橋家住宅(国登録有形文化財)と庭園
敷地内には、江戸時代中期の住居・旧高橋家住宅(節郎の生家)が修復されており、昔ながらの安曇野の人々の暮らしに思いを馳せることができます。茅葺の主屋と土蔵造りの蔵では、貸し空間として地元の芸術・文化に関わる生涯学習活動の場に利用されています。
およそ1500㎡の庭園には、大小さまざまな樹木が苔むした豊かな空間をつくり、四季折々の変化を楽しむことができます。
かんたん沈金体験
高橋節郎の技法を学ぶ講座を随時行っています。
かぶれない溶剤と金色の粉を使い、ミニ色紙サイズ(約135mm×120mm)の漆の板を飾ります。
出来上がった作品は当日お持ち帰り頂けます。初心者には図案を用意しますので、お気軽にご参加ください。
※都合により開催できない日もございます。詳細は美術館ホームページにてご確認ください。
展示室
旧高橋家住宅 主屋
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