荻原守衛《坑夫》1907年
躍動感あふれる碌山の彫刻
荻原守衛【おぎはらもりえ】(号:碌山【ろくざん】 1879~1910)は、南安曇郡東穂高村(現安曇野市)生まれ。明治期に活躍した日本近代彫刻の基礎を築いた彫刻家の一人です。
本館「碌山館」は荻原を中心に書簡や写真などを展示。特に代表作『女』は、腕を後ろで組み、天を向いている女性の裸像で、明治以降に造られた彫刻では初めて国の重要文化財に指定されたものです。絵画やスケッチは杜江【もりえ】館でご覧いただけます。
そのほか第1展示棟、第2展示棟には、親交のあった高村光太郎【たかむらこうたろう】、戸張孤雁【とはりこがん】らの作品が展示されています。第2展示棟は企画展にも使われています。
木造のグズベリーハウスではミュージアムグッズの販売のほか、ブロンズ像ができるまでを、写真やレプリカで紹介しています。
趣きあるツタの絡まる風景
「碌山館」は、外壁に焼きレンガを積み上げ、ツタが絡まる西欧風の建物。鐘がある尖塔の先端にはフェニックスが飾られています。平成10(1998)年に地域社会に貢献した優れた公共建築として「公共建築百選」にも選ばれています。
荻原守衛《女》1910年
荻原守衛《北條虎吉像》1909年
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