宝物殿外観
諏訪大社に伝わる宝物
諏訪大社は、全国にある諏訪神社・諏訪社の総本社です。宝物殿はこの諏訪大社の上社本宮の境内にあり、奈良の正倉院を模した建物で、諏訪大社に代々伝わってきた宝物を保管し、展示しています。
館内には、名刀「梨割の太刀【なしわりのたち】」や、武田信玄が戦の折りに鳴らしたと言われる宝鈴【ほうれい】があります。鉄鐸【てったく】6個を一組にした神鈴で、サナギの鈴、御宝鈴とも呼ばれ、本来は神のものであるという考えから、神と人との間を結ぶ特別な時、つまり祭事にしか鳴らさなかったものです。このほか、江戸時代の御柱【おんばしら】の模様を描いた全長32メートルもある絵巻があり、その部分が見られるように展示しています。
下社宝物殿にある重要文化財
下諏訪町の下社秋宮【あきみや】にも宝物殿があります。ここには、重要文化財の「売神祝印【めがみほうりのいん】」があります。平安時代の大同年間(806~810)に、平城天皇の御下賜【ごかし】と伝えられる銅製の大和古印【やまとこいん】(大宝律令によって日本で独自に作られた官・古印)です。下社の神印として明治初年まで大切に使われてきたものです。
上社 本宮
参道から上社を見る
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