御頭祭(酉の祭)展示
中世の様子を知る貴重な資料
守矢【もりや】家に残された鎌倉時代から伝わる守矢文書を保管、公開しています。守矢家は諏訪大社上社の神官の一つである「神長官【じんちょうかん】」を、中世から江戸時代まで務めました。守矢文書は県宝155点、茅野市指定文化財50点を含む1618点で、ほとんどは諏訪大社の祭礼に関するものです。中には中世の信濃国の状況を克明に記録した貴重な史料や、武田信玄をはじめ武田家の古文書40点を収蔵しています。
展示室では、諏訪大社で行われる御頭祭【おんとうさい】で供えられた神饌【しんせん】の再現展示や、武田信玄の古文書を中心にした守矢文書や、鉄鐸【てったく】、出土品の展示をしています。御頭祭では昔は本物の鹿の頭が使われており、鹿の頭の剥製が展示されています。
土壁の内装の展示室
建物は、東京大学名誉教授の藤森照信【ふじもりてるのぶ】の設計。鉄筋コンクリート造りの上に、外部と内部の両方に特別な壁土を塗り、民家風に仕上げられたものです。屋根には地元の「鉄平石【てっぺいせき】」と呼ばれる平らな石とスレートをのせています。
(年未詳)3月9日付武田信玄書状
(年未詳)11月10日付真田昌幸書状
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