中川紀元「アラベスク」1921年
町ゆかりの画家や彫刻家の作品
明治以降多くの美術家を輩出した辰野町の住民の熱意で誕生した美術館。日本から初めてマチスに師事した画家・中川紀元【なかがわきげん】(1892~1972)、短命の天才彫刻家・中村七十【なかむらしちじゅう】(1911~1941)、清純な裸婦像の彫刻で知られる瀬戸團治【せとだんじ】(1905~1991)ら町出身の美術家や、吉江新二【よしえしんじ】(1919~2016)、柴宮忠徳【しばみやただのり】(1938~2007)をはじめとした現代美術家の作品を展示しています。昭和29年、当地に1ヵ月滞留した山下清の作品も。近代製糸を支えた糸取鍋の生産で名を馳せた赤羽焼、珍しい朝鮮古陶や日本刀のコレクションも見逃せません。
企画展や特別展のほか、子供から大人まで楽しめるユニークなワークショップを館内外で開催。春に先がけてのひな人形展も好評です。
神秘な姿の縄文土偶
3階は町内出土の縄文土器などがズラリと並びます。なかでも逆三角形の顔付きをした仮面土偶(長野県宝)は、ユーモラスな表情のなかにも、縄文の母のたくましさとやさしさを感じさせます。
最上階にあるガラス張りの展望回廊では、中央・南の両アルプスや天竜川、麓の田園風景のパノラマが広がります。
春には公園を埋める桜、秋にはモミジの紅葉がみごとです。
「仮面土偶」縄文時代後期・辰野町新町
ひな人形展
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