御用場
代官気分を味わえる
飯島陣屋は、主に伊那谷の天領【てんりょう】(江戸幕府の領地)を治めた代官の役所でした。幕府の代官役所は、全国に50~60ほど置かれていましたが、現在その姿を目にできるのは飯島陣屋をはじめ、ほんの数カ所しかありません。倒幕後は明治新政府によって「伊那県」が創設され、その県庁にもなりました。建物は明治時代に取り壊されたものを、発掘調査や古文書に基づいて現地で再現したものです。
代官が使った書院、手代たちが執務した御用場【ごようば】、罪人を調べたり、裁きをしたお白州【しらす】などがあります。写真撮影は全館でOK。書院ではかつらや裃【かみしも】をつけ、代官になった気分で記念写真が撮れます。囲炉裏【いろり】にあたってくつろぐこともできます。
伊那県時代の資料を展示
飯島を本庁とした伊那県は、塩尻(塩尻市)、御影【みかげ】(小諸市)、中之条(坂城町)、中野(中野市)と信濃各地に支局を設けたほか、足助【あすけ】(愛知県豊田市)にも支局がありました。明治3(1870)年9月には、伊那県が2分され、明治4年には廃止されました。当時の古文書など、伊那県に関する資料を展示しています。
御用提灯
囲炉裏と台所
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