館内
豪壮な土蔵、240年の歴史ある日本庭園、豪商伝来の美術品
田中本家は、享保18(1733)年、初代新八が穀物、菜種油、煙草、綿、酒造業などの商売を始め、代々須坂藩の御用達を務めるとともに、名字帯刀を許される大地主へと成長。3代と5代は幕末には士分として藩の財政に関わる重責も果たし、その財力は須坂藩をも上回る北信濃屈指の豪商でした。
この田中本家の土蔵を改装した展示館では、衣装、漆器、陶磁器、玩具、文書など田中本家に代々伝わってきた品々を展示しています。約100メートル四方を20の土蔵が取り囲む敷地内には、建物のほか、川が流れ池がある庭園や花壇があり、四季折々に咲く花々が楽しめます。
特に、明治から大正時代にかけての子供や婦人の着物などの衣装、雛人形、大正から昭和時代にかけてのおもちゃなどは、季節に合わせて展示を替え、紹介しています。そのほか年5回程度の企画展を行っています。
江戸時代の料理を再現
喫茶「龍潜【りゅうせん】」では、田中本家に伝わる江戸時代の古文書『諸客賄方控帳【しょきゃくまかないかたひかえちょう】』の記録をもとに、江戸時代の料理を再現した「橘弁当」や、須坂藩の殿様が食べたという料理「やまどりの雑煮」といったものが味わえます。
蔵の小路
大庭 しだれ桜
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