傑作と言われる「飲中八仙歌」
5歳で書いた書の傑作
川村驥山【かわむらきざん】(1882~1969)は静岡県袋井市生まれ。幼いときから父に漢学と書を学び、15歳で書家として独立しました。昭和20(1945)年、長野市篠ノ井に疎開。昭和26年、書道界初の日本芸術院賞を受賞するなど、著名な書家として活躍しました。展示室では、驥山が5歳のときに書いた『大丈夫』、日本芸術院賞受賞作品『醉古堂劍婦中語』、絶筆となった『心』などの書や使った筆、落款印などの資料を展示しています。
驥山は青年時代に全国を行脚したことから、長野に移ってからもしばしば旅をしました。その様子を書にしたためた旅日記も残しています。昭和27年(1952)年の『万座温泉旅日記』は、当時の旅の様子を知ることができる興味深い資料です。
旅で携帯した酒入れ
驥山は、酔いに任せて筆が舞うように自由に書いたといわれるほど酒好きでした。旅に出るときは杖やひょうたんに酒を入れて携帯しました。この愛用した杖やとっくりなども展示しています。
ショップでは驥山の書を写した色紙ほか、書道関連の資料を販売しています。
5歳の「大丈夫」など
驥山が使用した筆
該当する展示品はありません