展示室
山を描き続けた作家の作品
田崎廣助【たさきひろすけ】(1898~1984)現・福岡県八女市立花町生まれ。阿蘇山を中心にした山々を生涯描き、「阿蘇の田崎」としても知られています。洋画家の坂本繁次郎らに師事、昭和12(1937)年、一水会創設に伴い一水会に所属し、一水会審査委員や日展審査委員など歴任。その後小山敬三の勧めで夏の間軽井沢に滞在するようになり、昭和41(1966)年から軽井沢三笠にアトリエを持ち、第二の故郷と愛した軽井沢でも多くの作品を描きました。昭和48(1973)年、ブラジル政府からグラン・グルース賞(最高名誉賞)、コメンダドール・オフィシアール賞(文化賞)を受賞。昭和50年には文化勲章を授章しました。
この廣助の代表作『阿蘇山』『朱富士』『浅間山』など油彩の大作から、水彩画の作品が展示されています。
遊び心の建物の雰囲気
積乱形の屋根、幾何学的な壁面構成で中庭を囲むように建てられた館は、人工照明に頼らず時間や季節によって変化する光をも考慮にいれた設計となっていて、展示室の中2階からは展示風景が眺められます。また、廣助が制作活動をしていたときのパレット・筆・油壺、パレットナイフなどの愛用品や文化勲章を受章したときのゆかりの品々、画人文化交友の資料も展示。ミュージアムショップとカフェも併設され、ドリンク券とポストカードがセットになった「入館セット」があります。
浅間山(鹿沢高原)1970頃
中庭を囲む建物
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