旧宅内部
軽井沢を愛した文人
堀辰雄【ほりたつお】(1904~1953)は昭和初期に活躍した日本を代表する小説家のひとりです。大正12(1923)年、辰雄が19歳のとき初めて軽井沢を訪れ、以後たびたび軽井沢に滞在し、文筆活動を行いました。代表作『風立ちぬ』も軽井沢で書き上げたものです。昭和19(1944)年からは、信濃追分に移り住み、晩年を過ごしました。
堀辰雄文学記念館は、堀辰雄夫人から、住居や関係資料などの寄贈を受け、平成5(1993)年に開館。常設展示棟のほか、閲覧室がある管理棟、旧堀辰雄邸、書庫、文学碑があります。
常設展示棟では、辰雄の生涯や文学を6つのブロックに分け、原稿・書簡・初版本・写真・愛用の品などを展示。閲覧室では企画展による資料展示や講演会の開催を行っています。
本の並びにこだわった書庫
書庫は辰雄の所蔵を収めるために建てられたものです。完成直後に辰雄は亡くなりましたが、生前の辰雄の指示したとおりに蔵書が並べられています。内外の文学をはじめ、哲学・宗教・民俗学・美術・音楽など幅広い書籍から、辰雄の読書の一端をみることができます。
書庫
堀辰雄 昭和6年向島小梅の書斎にて
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