史跡公園(僧寺)
古代寺院の雰囲気を体感
国分寺は天平13(741)年、聖武天皇の命により建てられたもので、全国では国分僧寺と国分尼寺が一つずつ国府の近くに置かれました。信濃国分寺の跡地は、昭和38~46(1963~1971)年にかけて発掘調査が行われ、僧寺跡と尼寺跡が隣接して発見された全国的に珍しいものでした。
信濃国分寺資料館は、この国分寺に関係した資料を中心に、原始から平安時代までの考古資料などを多く展示し、歴史や民俗に関する各種教室や講座なども開催しています。
第1展示室は8つのテーマごとに解説した常設展示室。瓦をのせた古代寺院の軒先模型、土器や石器、全国的にも珍しい弥生時代後期の鉄矛や、巴形【ともえがた】銅器などを展示しています。第2展示室は、特定のテーマをとりあげた特別展示室です。
資料館の周辺は史跡公園として整備されており、道路を挟んだ反対側には国分寺の古瓦を焼いた窯跡の観察施設もあります。
全国の蘇民将来符を展示
蘇民将来符【そみんしょうらいふ】は、招福除災【しょうふくじょさい】を祈る護符【ごふ】で、ドロヤナギ材を手彫りで、六角柱にしたもので、信濃国分寺では室町時代から伝えられてきたといわれます。毎年1月にはこの蘇民将来符を紹介した特別展が開かれます。
信濃国分寺の軒瓦
蘇民将来符
該当する展示品はありません