関根正二「自画像」(1916年制作)
夭折の画家たちの作品
才能を惜しまれながらも若くして死んだり、孤高の道を歩み埋もれていった「夭折【ようせつ】の画家」と呼ばれる作家たちの作品を収蔵し、展示しています。
村山槐多【むらやまかいた】(1896~1919)は愛知県岡崎市出身。院展で多数の受賞をし、大正期の天才画家と称されました。この槐多が18歳のときに描いた『尿する裸僧』をはじめ、デッサンなどの槐多作品のほか、福島県大沼村(現白河市)出身の関根正二【せきねしょうじ】(1899~1919)の希少な作品や、アメリカ生まれの日系二世、野田英夫【のだひでお】(1908~1939)の絶筆となった『野尻の花』などの作品を展示しています。
館内には、24歳で夭折した詩人画家・立原道造【たちはらみちぞう】(1914~1939)の記念展示室を併設し、彼が少年時代に描いたパステル画を中心に、詩作の自筆原稿、東京帝国大学建築学科在学中の設計図を展示しています。
現代作家の作品も展示
館は、前山寺の参道入口にあり、ツタの絡まる建物。喫茶室を併設しています。
道路を挟んで100メートルほど行ったところには、別館「槐多庵」があります。館内にはつり橋のような階段で結ばれた展示室があり、夭折した作家に加え、現在も活躍している作家たちの作品も展示しています。
館内の様子
別館「槐多庵」
該当する展示品はありません