藤村が愛用したタバコ盆とタバコ入れ
藤村の小諸時代
懐古園【かいこえん】内にあり、島崎藤村【しまざきとうそん】の小諸時代を中心とした作品・資料・遺品などを展示しています。小諸義塾と女子学習舎の関係者で組織する「藤村会」と当時の小諸町が中心になり、設立を計画し、昭和33(1958)年に開館。横に長い民家風の建物は、建築家谷口吉郎の設計によるものです。
藤村は明治32(1899)年、恩師木村熊二の招きに応じて国語と英語の教師として小諸義塾に赴任。その年に妻冬子と結婚し、小諸町馬場裏の士族屋敷跡に新居を構え、以後明治38年までの7年間小諸に住みました。この間第四詩集『落梅集』を刊行し、小諸を中心に千曲川一帯を描写した『千曲川のスケッチ』を書き、代表作『破戒』も起稿しました。
展示室では『千曲川旅情の歌』の詩碑の元となった藤村自筆の書、小諸義塾時代に藤村が添削した『作文帖』、『千曲川のスケッチ』・『破戒』などの初版本、愛用の品、写真などを展示しています。館では藤村文学講座も行っています。
千曲川旅情の歌
「小諸なる古城のほとり」で始まる『千曲川旅情の歌【ちくまがわりょじょうのうた】』は、明治34年に発行された『落梅集』に収められた島崎藤村の詩です。館の近くには、この千曲川旅情の歌を書いた藤村自筆の碑があり、近くの展望台からは眼下に千曲を臨むことができる。
展示室
藤村像
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