高田博厚 〈カテドラル〉 (1937年)
著名人の肖像と森鴎外ゆかりの絵画
高田博厚【たかたひろあつ】(1900~1987)の彫刻作品約190点と、宮芳平【みやよしへい】(1893~1971)の絵画作品約2000点を中心に収蔵・保管している美術館です。
高田博厚は、石川県七尾市の生まれ。高村光太郎【たかむらこうたろう】などと交流し、独学で彫刻を始めました。31歳から26年間パリに滞在。一流の思想家・芸術家たちと交流しながら創作活動を続けました。博厚が渡仏時代に交流のあったロマン・ロランなど著名人の肖像作品をはじめ、渡仏前、フランス時代、帰国後と3つの年代ごとに作品を分けて展示しています。
宮芳平は新潟県堀之内町の生まれ。大正3(1914)年の第8回文部省美術展で落選となり、審査委員長だった森鷗外【もりおうがい】を訪ねたのが縁で、以後鷗外の知遇を受け、鷗外の小説にも登場している洋画家です。このときの落選作となった『椿』をはじめ、『自画像』など、初期から晩年までの絵画や、芳平のアトリエの再現を展示しています。
周辺の花々が彩るロマネスク建築
建物は中世ヨーロッパの修道院をイメージさせたロマネスク様式です。展示室は1・2階に各4部屋、広い回廊が中庭を囲むように配置されています。2階にはテラスがあり、北アルプスの山々を望むことができます。
約1万坪の敷地内は、芝生の庭や、約500種、1000本が植えられたバラ園、桜並木などがあり、四季それぞれに咲く花を楽しむことができます。
宮芳平 〈白馬〉 (1952~1954年)
宮芳平 〈海 その2〉 (1959年)
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