寺瀬黙山作「一茶像」
心に通じる一茶の句
江戸時代の俳人小林一茶【こばやしいっさ】(1763~1827)は、柏原村【かしわばらむら】(現信濃町)生まれ。15歳で江戸に奉公に出てから俳句を学び、俳人として大成、50歳の時帰郷、以後北信濃で俳句に生涯をささげました。
展示室の入り口には寺瀬黙山【てらせもくざん】作の木彫『一茶翁』があり、一茶の代表的な俳句を記したパネルが飾られています。常設展示では、一茶の生涯と文学を俳人一茶の誕生、北信濃の宗匠、晩年の一茶、一茶家のくらしといったテーマごとに紹介。『七番日記』『おらが春』などの代表作品や自筆掛軸、文化・文政期の柏原宿の復元模型などを展示しています。
民俗資料棟は江戸末期の町家を移築したもので、長野県の伝統工芸品である信州鎌、雪国の生活用品、農具などを展示しています。
一茶ゆかりの場所
一茶記念館がある小丸山公園には、一茶の墓、俳諧寺、一茶の句碑や一茶ゆかりの人々の句碑が数多くあります。俳諧寺は一茶俤堂【おもかげどう】ともいわれ、明治43(1910)年、一茶をしのんで建てられました。
歩いて10分ほどのところには、一茶が終焉【しゅうえん】を迎えた土蔵「小林一茶旧宅」があり、国史跡に指定されています。また、一茶の弟の屋敷が復元され、往時の面影をしのぶことができます。
展示室
館裏手にある一茶像と俳諧寺
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