第62回特別展「花とともに生きる」

場所:伊那市立高遠町歴史博物館   開催期間:2019-03-09〜2019-06-18  お問い合わせ:伊那市立高遠町歴史博物館(電話 0265-94-4444、FAX 0265-94-4460、MAIL t-rhk@inacity.jp)

 近年の伊那市は花にかかわる取り組みが盛んです。
 桜守の方々による市内の桜の保護、高遠しんわの丘ローズガーデン・ポレポレの丘でのイベントと花の手入れ、伊那まちの再生やるじゃん会による「バラ咲く街角事業」(バラの鉢植え設置)、伊那市芸術文化大使の唐木さち氏を招いての生け花の実演など、花の美しさを生かして地域活性化を目指していることに加え、アルストロメリアやトルコギキョウなどの花卉栽培も盛んです。個人宅でも花の鉢植え、花木の植木がよく見られます。
 歴史的な面に着目すれば、高遠藩主、近世から近代にかけての絵師や画家が花鳥画を多く残し、漆器や着物などに花の文様を施したものを大切に使い、和歌・俳諧でも好んで取り上げてきました。これははるか昔から世界各地で人間が花と文化を密接に結びつけてきたことを示すものであり、もっと多くの方々に知っていただきたいと思います。
 この度の展示では、花と人間活動という視点で歴史資料を集め直し、私たちが誇るべき地域文化を再考する機会とします。

 高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラを見て、博物館へも回って、花と人とのかかわりを感じていただけたらと思います。皆様の御来館をお待ちしております。