第64回特別展「文よく武を制す~高遠進徳館から信州教育に連なる群像~」

場所:伊那市立高遠町歴史博物館   開催期間:2019-09-13〜2019-12-08  お問い合わせ:0265-94-4444

 高遠では、幕末の万延元年(1860)に藩主内藤頼直の命で藩の学校「進徳館」が設立され、明治5年(1872)に廃校となるまでの12年間で延べ500人程の人材が巣立ち、教育界や政界などで活躍しました。こうした人々の活躍により、高遠では進徳館の実学の学びが大切にされてきました。現在は「進徳館の日」という催事で教育・研究と武道の成果を披露するほか、夏休み中の高遠の小学生を対象とした「進徳館夏の学校」という講座で論語の音読など特色ある教育活動を展開しています。
 来年は進徳館開校160年という節目の年になることから、これに先立ち、進徳館出身者にかかわる特別展を開催することとしました。
 進徳館出身者としては、伊澤修二、中村元起、高橋白山がよく取り上げられますが、進徳館廃校後も進徳館の学びが受け継がれ、現在まで残っているのはもっと多くの人々の活動の成果と言えます。
 今回は、市内の博物館・図書館に収蔵されている、中村元起、北原安定、高橋白山、長尾無墨、内田文皐、白鳥篤宗、岩崎博秋、伊澤修二、後藤杉蔵、深谷勇に関する資料を集めて展示しました。高橋白山の旧蔵書籍と明治時代初期の教科書も併せて展示し、一部は読めるように複製を作って閲覧できるようにしてあります。
 文化の秋、読書の秋を高遠町歴史博物館でお楽しみください。

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