夏季特別展「野上弥生子展~99歳まで書き続けた作家~」

場所:軽井沢高原文庫   開催期間:2017-07-15〜2017-10-09  お問い合わせ:軽井沢高原文庫 TEL:0267-45-1175 FAX:0267-45-6626 E-mail:kogenbunko@yahoo.co.jp 

夏目漱石との出会いにより文学に開眼し、明治・大正・昭和を生き抜き、99 歳まで現役の作家として書き続けた類無い明察者、野上弥生子の生涯と文学を紹介します。とくに代表作「迷路」は、第二次世界大戦を挟み、日本の社会情勢を見つめて、約20年をかけて完成された稀有な長編であり、弥生子の平和への願いは今日の私たちの心に響きます。弥生子は「真知子」終章以降、「迷路」「秀吉と利休」「森」など長編のほとんどを北軽井沢山荘で執筆しました。1928年以来、こよなく愛した北軽井沢での暮らしぶり、文化人・文学者との交友、子どもの本なども紹介。初版本、原稿、書簡、初出紙誌、遺愛の品々など約200点を展示いたします。今回の展覧会を機に、北軽井沢にあった野上弥生子の離れ(1996 年に当館敷地内に移築)の茅葺屋根の葺き替え工事を行い、再公開します。[2017 年度センター試験国語出題「秋の一日」]

料金:大人700円、小中学生300円
(上記料金には堀辰雄1412番山荘[※左写真]、有島武郎別荘「浄月庵」、野上弥生子書斎の見学も含まれています。)  

<イベント>
高原文庫の会 
「あのころの北軽井沢~野上弥生子さんのことなど~」
講師:谷川俊太郎(詩人)
   聞き手:矢代朝子(俳優・当館理事)
日時:8月5日(土)14:00~ 会場:当館中庭
料金:2500円(ガーデンパーティ費・野上弥生子展観覧料含む。但し、友の会会員は2000円)  
定員:180名    

高原の文学サロン
「野上弥生子の文学」 
講師:加賀乙彦(作家・当館館長) 
日時:8月26日(土)14:00~ 会場:当館中庭
定員:180名
料金:一般1500円/学生・友の会会員1000円
※文学サロンは友の会会員を除き、別途入館券が必要です

軽井沢演劇部朗読会
朗読劇「美しき世界」エリナー・ポーター作 
 (野上弥生子訳、中村妙子訳「ぼく、ディヴィッド」岩波少年文庫より)
日時:7月22日(土)、7月23日(日)各13:00~、17:00~
会場:旧朝吹山荘「睡鳩荘」(軽井沢タリアセン内)
出演:岩﨑大(Studio Life)、山本芳樹(Studio Life)、坂本岳大、矢代朝子、
料金:一般4000円/中学生以下2000円(ドリンクサービス付)*軽井沢タリアセン入園料含みます

○3つのイベントのご予約は、Eメール、FAX、電話にてお受けいたします。

<関連展示>
[夏休み特別企画]
「浅間高原の蝶たち」
日時:7/15(土)~9/15(金)
会場:堀辰雄1412番山荘
無料(要文庫入館料)
日本を代表する活火山の浅間山の山麓には、標高1000m前後の広大な高原が広がっており、上信越国立公園にも指定され豊かな自然の宝庫となっています。野上弥生子展に関連して、浅間高原に生息する貴重な蝶たちを紹介します。協力・新部公亮

「矢川澄子 絵本展」
日時:8/1(火)~8/31(木)
会場:旧朝吹山荘「睡鳩荘」(軽井沢タリアセン内)
無料(要タリアセン入園料)
1980~2002年まで、信州・黒姫にて創作活動を行った矢川澄子(1930‐2002)が生前に発表した絵本・童話・小説・詩画集など約100点余の初版本を一堂に展示します。