おもちゃが奏でるドイツの音色(後期)

場所:エルツおもちゃ博物館・軽井沢   開催期間:2021-06-16〜2021-10-04  お問い合わせ:ムーゼの森 TEL.0267-48-3340

楽器がモチーフのおもちゃとともにドイツの文化をご紹介。

ドイツ東部のエルツ地方は、木工おもちゃづくりで世界的に有名です。20世紀までは鉱業で栄えていましたが、やがて衰退していきます。人々は生計を立てるため、鉱業の技術や手先の器用さを活かして木工おもちゃを作るようになりました。おもちゃの題材となるのは、生誕や聖歌隊など日本では珍しいモチーフから、『グリム童話』などの物語、キリスト教の行事であるイースターやクリスマスなど、ドイツで大切にされてきた文化など様々です。また、虫たちの楽団や天使の楽団など楽器がモチーフのおもちゃも多くあります。
ドイツは、J.S バッハやルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン、ヨハネス・ブラームスなどの有名な音楽家を輩出しており、5月~6月には、「バッハ音楽祭」や「ドレスデン音楽祭」、8月末には「ベートーヴェン音楽祭」が行われています。他にもリヒャルト・ワーグナーの楽劇が上演される「バイロイト音楽祭」など、大規模な音楽祭が開催されています。また、伝統的なカーニバルの風習では「バラの月曜日」にパレードを行う地域が多く、そこで音楽に合わせて歌ったり、踊ったりします。地域によっては、仮装をした音楽隊が練り歩くこともあります。このよう
に、ドイツは音楽と関わりの深い国です。楽器がモチーフになっているおもちゃからは、音楽の身近さを感じられます。
本展では、ドイツの様々な文化について、楽器がモチーフになっているおもちゃとともにご紹介します。夏展では、特に楽器を持った天使たちのミニチュアを用いて、「バッハ音楽祭」や「ベートーヴェン音楽祭」、「バイロイト音楽祭」といった音楽祭について紹介しています。また、本物の卵に彩色したイースターエッグなども展示しています。楽器を奏でるおもちゃたちとドイツの魅力に思いを馳せていただけたら幸いです。

【見どころ】
・「バッハ音楽祭」や「ベートーヴェン音楽祭」、「バイロイト音楽祭」をイメージした展示
・「イースター」や「カーニバル」などドイツの様々な文化についての紹介

企画展ページ https://museen.org/erz/exhibition

開館時間
【6月の水木金】10:00~16:00 【6月の土日月、7月~10月】9:30~17:00
※最終入館は閉館の30分前