場所:市立岡谷美術考古館 開催期間:2021-09-27〜2021-11-14 お問い合わせ:0266-22-5854
下諏訪町出身の彫刻家 翠川昭久(てるひさ・1928-2016)は、矢崎虎夫に師事し、教職のかたわら、郷土を拠点に制作を続けました。長野県展にて受賞を重ね、1989年には信州美術会事務長・県展幹事長に就任、2000年からは審査員を歴任しました。岡谷市美術会・諏訪美術会の彫刻講習会や、彫刻愛好者の会 彩塑会の講師を務め、多くの後進を育成。作家として、指導者として、現在も多くの人々に親しまれています。
そのほか、1991年より94年まで、岡谷蚕糸博物館・岡谷美術考古館館長を務めるほか、低処高思会・ミレー会・たつのこ会といった美術愛好団体にも所属し、幅広く地域の芸術文化発展に寄与しました。
没後5年を記念した本展では、翠川の作品を通じてその生涯を振り返るとともに、指導を受けた彫刻家11人の作品を展示し、現在活躍中の作家たちや郷土の美術界に与えた影響についても考察します。