場所:伊那市立高遠町歴史博物館 開催期間:2022-03-08〜2022-06-19 お問い合わせ:0265-94-4444
中世から近世にかけて、伊那市の歴史は高遠を中心に展開してきました。高遠には城が築かれ、城下町が形成され、いつしか交通の要衝として武将らに重要視され、上伊那の中心的な場所になっていきました。
高遠は城下町を取り囲むように寺院が配置され、寺院によって町全体が守られていました。宗派も様々で、町に住む人々の宗派の多様性に対応できるようになっていました。武田家をはじめ高遠の有力者たちは寺院の存在を大切にし、土地を寄進し、禁制を出し、土地を保護してきました。この時の貴重な古文書が現在も遺されています。
個々の寺院では、教養ある僧たちが長年にわたって少しずつ文化的資料を蓄積してきました。経典、仏具、仏像のような、寺院ならではのもの以外にも、優れた絵画、書跡、彫刻などの美術品があり、文化財の宝庫となっています。
こうしたお寺の文化財は、その一部が国・県・市の指定文化財になっていますが、未指定のものも地域或いはお寺の歴史・文化を語る上で大変貴重です。個々の資料の存在価値をますます高めていけるよう、この展覧会を企画しました。なかなか目にすることのできない大変貴重な資料をぜひご覧いただき、お寺も散策しながら高遠の歴史と文化を感じていただきたいと思います。
会 期:令和4年3月8日(火)~令和4年6月19日(日)
※2月26日(土)の開始予定でしたが、施設閉鎖により変更となりました。
開館時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
休 館 日:3月14日(月)・22日(火)、4月25日(月)、
5月9日(月)・10日(火)・16日(月)・23日(月)・30(月)、
6月6日(月)・13日(月)
入 館 料:一般400円(20名以上の団体は1名300円)
高校生以下及び18歳未満は無料
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳
をお持ちの方と付き添いの方1名の入館料を免除します。
展示資料:建福寺文書、龍勝寺文書、圓福寺文書、樹林寺文書、満光寺伽藍図、
涅槃図、池上秀畝や中村不折の絵画、僧侶らの書跡、蜀江錦の袈裟、
樹林寺夕顔観音など
※資料保護のため、期間中に入れ替えをします。