場所:長野県立歴史館 開催期間:2024-07-13〜2024-08-25 お問い合わせ:文献史料課 026-274-3993
長野県歌「信濃の国」で歌われた木曽義仲が近江国打出浜で没して840年、その節目に行う展示です・
本展示では、木曽義仲の実情を京都とのつながりでとらえなおしました。横田河原の戦いや北陸への転戦を経た義仲の華々しい戦績は、華麗な屏風・絵巻等で紹介します。京都に入った義仲は平家を追い出しました。義仲が京都で出した書状も初公開します。
義仲は後白河法皇と対立したため法皇を幽閉し政権維持をはかるクーデターをおこないますが、琵琶湖辺の打出浜で戦死しました。入京した際の義仲の兵力は5万騎、最後はわずか5騎となってしまいました。
しかし、義仲は江戸時代歌舞伎や浄瑠璃などで数多く演じられています。その栄枯盛衰の生涯は俳人松尾芭蕉や、新井白石等から共感されています。
敗者として描かれる義仲がかくも愛された理由は何か。企画展を通じて皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
「木曽義仲合戦図屏風(部分)」(当館蔵)