場所:伊那市立高遠町歴史博物館 開催期間:2024-09-14〜2024-12-15 お問い合わせ:0265-94-4444
赤石山脈の甲斐駒ヶ岳(東駒ヶ岳)が開かれてから200年。江戸時代中期に内藤家が高遠城主となったころには里山から高山帯付近まで広範囲にわたって植林・下草刈り・伐採が行われ、山中の環境が人為的に整備されていました。
良好な状態に保たれた山岳環境を見て育った中村弥六・伊澤多喜男といった高遠出身の政治家は、明治時代から昭和前期にかけて愛林思想を展開していきます。
昭和36年の梅雨前線豪雨災害(三六災害)によって森林鉄道が閉鎖に追い込まれてから林業はすっかり廃れ、多くの人が山の中での作業にマイナスのイメージを持つようになっていきましたが、昭和43年(1968)に国が明治百年事業として奨励した学校林の設置に高遠中学校が応じ、伊澤多喜男の愛林思想の精神を受け継いで学校林の手入れをするという森林学習を学校行事として定着させました。
今回の企画展では、江戸時代から現在までに至る伊那市域の人々がどのように山に育まれてきたかを紹介しています。
展示資料 『高藩
探勝』下巻、「駒ヶ岳一覧記」、木師御林山絵図、芝平山絵図及び関係文書、木師関係の古文書、中村弥六関係資料、伊澤多喜男関係資料、鋸、美和小学校戸台分校関係資料、高遠中学校伊沢学林要項綴り、古写真など
開館時間 9:00~17:00(最終入館16:30)
休館日 毎週月曜日(月曜が祝日の場合は開館)、祝日の翌日
入館料 一般400円(20名以上の団体300円)
高校生以下及び18歳未満の方は無料
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は入館料を免除