大石遺跡:縄文中期初頭 環状集落の黎明

場所:八ヶ岳美術館(原村歴史民俗資料館)   開催期間:2024-12-14〜2025-03-23  お問い合わせ:八ヶ岳美術館 原村歴史民俗資料館 0266-74-2701

八ヶ岳美術館では、令和6(2024)年12月14日(土)~令和7(2025)年3月23日(日)まで、企画展「大石遺跡:縄文中期初頭 環状集落の黎明」を開催致します。

本展は、中部高地における縄文中期―その繁栄の先駆けとなった初期の重要な大規模環状集落である原村の大石遺跡についてご紹介する初の大規模な企画展となります。
大石遺跡は、中央自動車道西宮線が縦断する中央道建設に伴い1975(昭和50)年から翌年にかけて長野県教育委員会の緊急発掘調査が進められるなかで発掘され、土壙群を中心として円形のかたちに広がる環状集落であり、5500年前・縄文中期のムラとしては大規模なものであったことが判明しました。そこから植物栽培の痕跡である12点の炭化種実塊が発見され、農耕がないといわれてきたそれまでの縄文時代観を覆す発見とその豊かな縄文文化を示す土器に注目が集まりました。平成30(2018)年には、ユニークな特徴を持つ7点の土器が「信州の特色ある縄文土器」として長野県宝に指定されています。

このたびは大石遺跡の出土品のなかから 1.有孔鍔付土器や浅鉢など多様な形態の土器 2.深鉢類を中心に顔や動物などの装飾をもつ土器や土偶 3.炭化種実塊、そのほか黒曜石、石器、考古資料を展示いたします。この機会にぜひご覧ください。中部高地の縄文中期、その繁栄の先駆けとなった初期の重要な大規模環状集落である大石遺跡のムラについて紹介いたします。ぜひともご高覧いただけますよう、宜しくお願い申し上げます。

展覧会名称:「大石遺跡:縄文中期初頭 環状集落の黎明」
会 期:令和6(2024)年12月14日(土)~令和7(2025)年3月23日(日)
       年末年始休館(12月29日から1月3日)
主 催:八ヶ岳美術館、原村、原村教育委員会
協   賛:スワテック建設株式会社、諏訪信用金庫、株式会社イツミ、たてしな自由農園
入 館 料:高校生以上510円(460円)、小中学生250円(200円) 
※()内は20名以上の団体料金。諏訪6市町村内の小中学生は学生証や
       図書カードなどの提示により無料で入館できます。

【関連イベント】
■講演会
1.講演会「縄文中期の環状集落と原村・大石遺跡」講師:小松隆史(井戸尻考古館館長)
日時:12月15日(日)13:30~15:00
2.講演会「縄文中期初頭の諏訪における原村・大石遺跡の位置」
講師:佐々木潤(原村教育委員会 文化財係長)
日時:2月15日(土)13:30~15:00
3.講演会 「遺伝子解析からここまでわかった縄文人のルーツ」
   講師:太田博樹(東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻教授)
  日時:3月1日(土)13:30~15:00
4.講演会「縄文中期農耕論と原村・大石遺跡」
   講師:会田進(八ヶ岳JOMON楽会会長/元長野県考古学会会長)
日時:3月8日(土)13:30~15:00
※講演会は各回とも会 場:八ヶ岳美術館企画展示室 参加無料/要予約

■原村埋蔵文化財収蔵庫 見学ツアー  講師:佐々木潤(原村教育委員会 文化財係長)
日時:12月21日(土)10:00~11:30
   集合場所:原村埋蔵文化財収蔵庫前(定員15名 参加無料/要予約)

■こどもクラフト教室
1. ベンガラのえのぐをつくって石に描こう・ペーパーウェイト
    日 時:12月27日(金)13:00~14:30
2. 木の枝でつくろう・大石の縄文人が住んだちいさな竪穴住居
    日 時:1月19(日)10:30~12:00
3. ロー石を磨こう・石棒ミニチュアづくり
    日 時:2月9日(日)10:00~12:00
4. そっくりにつくろう・粘土でつくるミニ土偶・顔面装飾つき深鉢
    日 時:2月23日(日)13:00~14:30
※各回とも会 場:八ヶ岳美術館企画展示室 
すべて参加無料/入館料別途、要予約(定員各回5名)