ガラス展示室
19世紀末から20世紀前半にかけてのガラス芸術
諏訪市出身の実業家・北澤利男が長年に渡り収集したコレクションをもとに、1983(昭和58)年、諏訪湖畔に開館。フランス装飾芸術の巨匠エミール・ガレやアール・デコの代表作家ルネ・ラリックなどのガラス作品は、世界屈指のガラスコレクションとして高く評価されています。また、現代日本画の巨匠たちの作品も収蔵展示しています。
エミール・ガレ(1846~1904)は、19世紀末ヨーロッパの芸術運動・アール・ヌーヴォーを代表するフランスのガラス工芸家。加熱した素地に色ガラスの小片を象嵌して文様をつくる「マルケットリー」など様々な新技法を開発し、多くの独創的な作品を作りました。自然界の動植物をモチーフとし、そこに自らの信念や思想を込めた重厚な作品を世に送り出しています。ガレの代表作「ひとよ茸ランプ」は、専用の展示室で常設展示しています。このガレやドーム兄弟、ルネ・ラリックのガラス工芸など、光り輝くフランス近代ガラス芸術の枠をお楽しみいただけます。
著名な日本画家たちの作品
2階展示室では、東山魁夷、杉山寧、山口華楊、上村松篁、小倉遊亀などの日本画を展示。心いやされる美の旅へといざないます。
ミュージアムショップでは、ガレなどの作品をモチーフにしたオリジナルグッズや現代ガラス作家の作品、ガラス細工などを販売。また喫茶室からは諏訪湖が一望できます。
「ひとよ茸ランプ」展示室
諏訪湖を一望できる喫茶室