場所:ペイネ美術館 開催期間:2018-10-25〜2019-01-14 お問い合わせ:0267-46-6161
レイモン・ペイネ (1908~1999) は、フランス、パリ生まれの男性画家です。第二次世界大戦中、1942年から雑誌の連載が始まった「ペイネの恋人たち」シリーズで人気を博し、今も世界中にその名が知られています。
若いころのペイネは、広告制作会社に勤め、主にポスターデザインやパッケージデザイン、商品カタログのデザインなどを担当していました。その時代の経験が、人気画家になったあとでも、彼のユニークな個性のひとつとして生かされています。「恋人たちシリーズ」を描き続けると同時に、ポスターデザインの仕事は、晩年に至るまで継続されていきました。
今回、ペイネ美術館の企画展では、そんな彼のデザイナーとしての面に光をあて、当館収蔵品のなかから、ポスター作品を中心にご覧いただきます。さまざまな団体や企業、イベントのために製作された楽しく、ユーモラスで、センスあふれる世界をご堪能下さい。
また別室では「挿絵画家、レイモン・ペイネ」の一面もご紹介いたします。フランスの小説家・アルフォンス・ドーデの短編集『風車小屋だより』に挿絵をつけ版画化した、1983年制作の作品を展示いたします。日本の和紙に刷られた、風合い豊かで、想像力溢れる、文学的な挿絵の世界をお楽しみください。
Raymond Peynet 「父の日のプレゼント」(水彩) 1962年
©ADAGP,Paris&JASPAR,Tokyo,2018