場所:ペイネ美術館 開催期間:2021-09-02〜2022-01-10 お問い合わせ:0267-46-6161
恋をする二人には、常に甘い時間が流れているものですが、そこには昼と夜という区別がつくもの。時間の移り変わりとともに、恋の姿も変わります。例えば、昼は燦々と日を浴びつつ野に遊ぶ一方、夜はロマンチックに愛を語らう。それははじける太陽が昇って沈み、代わって金色の月が静かに浮かぶ様。
レイモン・ぺイネ(1908〜1999)が描いた「恋人たち」も、昼は緑したたる野原で元気いっぱい遊び、夜は言葉少なげに、肩寄せ合って過ごします。それは素朴だけど確かな幸福のひとめぐり、どんなに時がたっても、いつまでも変わることはありません。
ひととき、私たちも恋人たちのそばにお邪魔して、彼らとともに素敵な時間を過ごしましょう。大丈夫、彼らはお互いに夢中で、私たちの視線にはとうてい気づきません。