「二十四節花〜深沢紅子の花と言葉〜」展

場所:深沢紅子野の花美術館   開催期間:2022-10-27〜2023-01-09  お問い合わせ:E-mail:kogenbunko@yahoo.co.jp TEL:0267-45-3662 FAX:0267-45-6466

日本には、古代中国に由来する、暦を等分する上での区分である二十四節気があります。立春、啓蟄、夏至、秋分、霜降、立冬、大雪、大寒……。日本人は、日々移り変わる四季をこまやかに捉えることで、自然に対する豊かな感受性を育んできました。
「華やかなものより落ちついたもの」を愛した紅子は、その画業を通じて、軽井沢や山中湖、岩手の土地にひっそりと咲く様々な野の花を描きました。たとえば、春を知らせるスイセン、凛とした夏のフシグロセンノウ、雪の中に咲く冬のヤマツバキなど。それらの絵は、それぞれの花が持つ季節の気配を、私たちの下に運んでくれます。
本展では、深沢紅子の水彩作品の中から、「エゾカワラナデシコ」「リンドウ」など、二十四節気それぞれに咲く野の花を描いた作品約30点のほか、油彩画作品約10点余、そして深沢省三の浅間山などを描いた水彩画作品など約10点、装幀・装画本など関連資料等を紹介いたします。
どうぞごゆっくりご鑑賞ください。

<深沢紅子略歴>
1903(明治36)年、岩手県盛岡市生まれ。16歳の時に故郷を出て上京、女子美術学校(現女子美術大学)日本画科に入学、のちに洋画科に転科し、西洋画を学ぶ。1923(大正12)年に同郷の画家深沢省三と結婚、1925年には二科展に初入選。その後は一水会、女流画家協会などで活躍し、5人の子を育てながら、90歳で亡くなるまで創作活動を続けた。

<美術館の建物>
1911年(明治44)に軽井沢郵便局として旧軽井沢に建てられ、長年、使用されてきた歴史的建造物を移築復元した。国登録有形文化財。1996(平成8)年、現在地に移築された際、外壁の色は新築当時のミントグリーンに復元された。


画像:深沢紅子 「ヤマツバキ」 1992年 水彩 (深沢紅子野の花美術館・軽井沢蔵)

【休館日・入館料】
11月30日までは無休。12月、1月は火・水・木・金曜日(※1/3は除く)および年末年始(12/26~1/1)は休館。(1/10~2/28は冬季休業)
開館時間:9:00~17:00。ただし、12月、1月は10:00~16:00。
入館料:大人600円 小中学生300円 


【アクセス】
JR北陸新幹線・しなの鉄道「軽井沢駅」下車、タクシー約10分、または、しなの鉄道「中軽井沢駅」下車、タクシー約7分
上信越自動車道・碓氷軽井沢ICより車で約15分
<急行塩沢湖線>「軽井沢駅北口バスターミナル④番」→「塩沢湖」下車(有料420円)、徒歩5分
<町内循環バス東・南廻り線>通年「軽井沢駅北口バスターミナル①番」→「塩沢湖」下車(有料100円)、徒歩5分

深沢紅子野の花美術館
長野県北佐久郡軽井沢町長倉217 軽井沢タリアセン内
電話0267―45―3662
FAX0267―45―6466
http://taliesin@karuizawataliesin.com