深沢紅子「ワスレナグサ」1991
可憐な野の花を描いた作品
深沢紅子【ふかざわこうこ】(1903~1993)は岩手県盛岡市生まれ。東京女子美術学校(現女子美術大学)を卒業後、同郷の画家深沢省三と結婚。大正14(1925)年の第12回二科展には『花』『台の上の花』を初出展し、女性として唯一入選するなど洋画家として活躍しました。昭和39(1964)年ころから旧軽井沢の堀辰雄1412番山荘をアトリエとして使い、アサマキスゲ・マツムシソウ・サクラソウなど多くの野の花の水彩画を描きました。
この紅子の描いた野の花などの水彩画を中心に油彩、リトグラフ、墨絵や、紅子の愛蔵品などを展示。ほかに紅子のアトリエの再現や、紅子の夫である深沢省三の水彩画などの作品も展示しています。
紅子が軽井沢で創作活動をするきっかけとなったのは、津村信夫【つむらのぶお】、立原道造【たちはらみちぞう】、堀辰雄【ほりたつお】らとの出会いでした。信夫も道造も辰雄も、軽井沢ゆかりの文人です。
国登録有形文化財の建物
建物は明治44(1911)年に建築された旧軽井沢郵便局舎を移築復元したもの。明治四十四年館と呼ばれ、ペパーミント・グリーンの外壁の2階建ての洋風建築です。1階にはミュージアムショップとレストラン「ソネット」があります。ミュージアムショップでは絵はがきや複製画などを販売、レストランでは旬の高原野菜を使ったパスタなどが味わえます。
ミュージアムショップ
展示風景
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