みどりのリズム
多くの彫刻の展示
原村出身の彫刻家清水多嘉示【しみずたかし】(1897~1981)から寄贈された彫刻と絵画を中心に、原村出身の書家津金寉仙【つがねかくせん】(1900~1960)の書や、考古資料を展示した美術館。年間を通じてさまざまな企画展も開催。
清水多嘉示は、若くして画才を発揮し、当初は画家を志していました。大正12(1923)年、絵画を学ぶためパリに渡り、ロダンの高弟ブールデルの作品と出会い、感銘を受け彫刻を学び始めました。絵画・彫刻の両分野で各サロンで活躍し、日本に帰国後はブロンズ彫刻で日展をはじめ国際的にも広く活躍しました。主に裸婦像とモニュメント彫刻で知られ、昭和55(1980)年には文化功労者に顕彰されました。
館内には多嘉示のブロンズ彫刻『青年の像』など、さまざまな彫刻が並んでいます。屋外散策路でも季節の山野草とともに彫刻鑑賞が楽しめます。また、館内には村内にある遺跡から出土した石器や土器を多数展示しています。
魅力的な建物と屋外の彫刻
建物は連続した半円ドーム型の構造で、建築家村野藤吾【むらのとうご】の設計です。山脈や連峰を思わせる、曲線を多用したユニークなデザインです。館の周囲は木立に囲まれ、庭には少女が手を組み踊っている場面を表現した『みどりのリズム』などの彫刻があります。
カーテンが絞り吊りされた館内
顔面付き釣手土器
該当する展示品はありません