原稿「不器用な天使」 堀辰雄
軽井沢ゆかりの作家たち
避暑地として全国有数の軽井沢には、多くの文人・作家・詩人たちが訪れ、この地を創作の場として、多くの作品を残しました。有島武郎【ありしまたけお】・室生犀星【むろうさいせい】・堀辰雄【ほりたつお】・川端康成【かわばたやすなり】・立原道造【たちはらみちぞう】・中村真一郎【なかむらしんいちろう】・遠藤周作【えんどうしゅうさく】・北杜夫【きたもりお】など、軽井沢ゆかりの詩人や小説家など文学者の書簡・原稿・作品を中心に、年4回ほど企画展を開催してます。
展示室は2階にあり、常設展には有島武郎や立原道造の書簡、堀辰雄の『不器用な天使』の原稿、『伊豆の踊子』などで知られる川端康成の『夕日炎炎』の原稿などを展示しています。
館の周囲はカラマツなどの木々が茂り、敷地内には堀辰雄の住んだ軽井沢1412番山荘と、野上弥生子【のがみやえこ】が過ごした書斎が移築され、内部を公開しています。
有島武郎の別荘“浄月庵”
有島武郎(1878~1923)は東京生まれの作家。『或る女』『生れ出づる悩み』などの小説があり、画家の有島生馬【いくま】や作家の里見弴【さとみとん】は武郎の弟です。人妻であった波多野秋子【はたのあきこ】と心中、この舞台になったのが軽井沢にあった武郎の別荘“浄月庵【じょうげつあん】”です。道路の反対側には、この浄月庵が移築され、1階はライブラリーカフェ「一房の葡萄」として利用されています。
堀辰雄1412番山荘
有島武郎別荘
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